70年代のフライングVのペグを比較

メタルトライアングルのクルーソン・ペグや、レアなGibson OriginalロゴのSchallerなど、フライングVに搭載されたペグを紹介。ペグって面白いね!

フライングVのヘッドストック

Mick またペグの特集かい?

TM 今回はめずらしいよ。フライングVだからねえ。

Mick Vのペグって、そもそもふたこぶのクルーソンとメタルトライアングルのクルーソンだろ?

TM それとSchallerのノーリンGibsonロゴだな。

Mick まあ、そこまではちょっとしたVフリークならわかるわな。

TM じゃあ写真で見ていこうか。これがふたこぶから移行した直後のメタルボタン。

フライングVのメタルボタンのペグ

クルーソンのペグ

Mick フェンダーのクルーソンはもともとメタルボタンだけど、ギブソンが採用するのはめずらしいね。

TM 重量は約30g。直前のふたこぶクルーソンが23gだから、だいぶ重くなったね。6個だと42g重いから、およそペグ1個分だ。

Mick なるほど、結構違うものだね。

TM 74年のナチュラル・フライングVは大体がメタルボタンで、そのあと80年代前後になると、SchallerのGibsonロゴ入りに移行するんだ。

SchallerのGibsonロゴ入りペグ

シフライングVに搭載されたシャーラーのペグ

Mick 個人的にこのペグは、歴代ギブソン・ペグのなかでもかなり好きだな。重量は34g。

TM へえ、見た目より軽いね。

Mick 構造的には、カバーを取るとSchallerっぽいシャーシが出てくる。これはフェンダーのFチューナーが70年代中期に採用しているのと同じだね。ミュージックマンもこれだったよ。

分解したシャーラーのペグ

フェンダーのFチューナーと同じ構造

TM シャフトの長さが違うのは、カーブのついたレスポールとかで使いやすいようにだと思っていたら、単にメタルボタンに食い込んでるだけみたいだよ。

ペグのシャフトの長さ

TM シャーシにはMade in W.Germanyって刻印がある。

Mick 変なとこまで良く覗いてるね。フェチだよ。写真は81年モデルだね。

81年モデルのフライングVのペグ

TM さて、次がレア中のレア。Gibson OriginalロゴのSchaller。

Gibson OriginalロゴのSchallerペグ

TM このギターは一度Schallerを取り付けた跡があるんだ。すみません。

Mick なんで謝るの?

TM いや、なんとなく…(笑)ペグって、ヴィンテージギターの場合はオリジナルであって欲しいよね。さて、ヘッド表からみるとブッシュも変なんだ。

めずらしいブッシュのフライングV

Mick たしかにこのブッシュはめったに見ないね。Schallerだけどネジ式のブッシュじゃないってのが少し違和感あるけどな。

フライングVのペグ

TM 今回はシンプルに3モデルを比較してスペックだけ見てみたけど、V2とかThe Vに搭載されていたSchallerや、Korina VのGrover Kluson Typeとかが混ざってくると多彩だよ。ペグってホント面白いよね。

Mick それって一般的じゃないけど良くわかるよ(笑)

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