ヴィンテージ・レスポールっぽい楽器 - Gibsonラップスティールギター

お、ブラウンケースだ。ヴィンテージ・ギブソン・ファンなら、このケースだけで「つかみ」はOK（笑）しかも、Gibsonバッチもついている。ハンドルもレザー・ムーン・ハンドル。

さて、中身はダークバーストにかっこいいトラ目。

50年代のコンソール・グランデは60年当時のカタログで325ドル、実はレスポール・スタンダード（265ドル）よりも高額だったんです。

白黒なのでわかりにくいですが、カタログではマホガニーっぽいボディに見えています。トラ目のメイプルではありませんね。これは63年頃のカラーカタログで見ても同じです。

何はともあれ、レスポール好きにとってはサンバーストでトラ目が出ていれば、なんだって興味の対象なので細部を見ていきましょう。

フレイムグレインがかっこいいです。重くなければリヴィングの壁にかけてオブジェにしたいところですね。うわ～、固そうなメイプル。

ケースからして、ちゃんとピンクライニングでブラウンスリムケースっぽい。このテイストに惹かれます。

サンバースト、トラ目、ブラウンケースとピンクライニング。最強の組み合わせです。

本体のサイドにも豪華にトラが浮き出ています。これが無垢だったら、レスポールのトップが1枚取れそうです。

背の高いバレルノブは、1953年のゴールドトップあたりと同じ。

ピックアップは通常のP-90と思いきやポールピースが2個多い。マグネットの長さはPAFと同じです。

ペグは4連のクルーソン。

インプット・ジャックプレートは、レスポール・ジュニアやスペシャル、カスタムと共通の3プライでした。

この個体はすべてのパーツがフルオリジナルで貴重なコンディション。しかも、オリジナルのシールドとGibson社からのレターも入っていました。このレター、Gibsonオフィシャルの便箋なんです。めずらし～。

ラップスティールにもミニレスポールっぽいモデルがあります。ファンにとっては「レスポールっぽいもの」にあこがれ続ける…それがギブソンなんですよねえ。

文・写真：FUKAZAWA VINTAGE CLUB

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