ヴィンテージ・レスポール用ネジの聖域

ヴィンテージ・ギブソンのトラスロッドカバー用ネジは、近年でもレプリカが登場していないマニアックなスペックなので、ひと目で50年代のネジだとわかります。

トラスロッドカバーとバックプレート用ネジ

80年代当時、ギブソンのカラマズー工場閉鎖に合わせて、ネジをはじめ多くのパーツが放出されたり、従業員に配布されたりしました。eBayでも10年ほど前には、こうしたデッドストックのパーツがオークションにかけられていたので、ご存じの方も多いと思います。

最初の写真はトラスロッドカバーとバックプレートのスクリューで、ともにネジ切りが途中で止められている60年までのスペックです。ロッドカバー・スクリューは近年でもレプリカが登場していないマニアックなスペックなので、ひと目で50年代のネジだとわかります。

ギブソンのヴィンテージ・スクリュー

バックプレート・スクリューも特徴的な形状をしています。最近では似た感じの復刻版が国内メーカーから登場していますが、良くみるとヴィンテージはやっぱりヴィンテージですね。

ヴィンテージ特有の形状をしたネジ

ピックアップに使われるポールピースも50年代から60年代にかけてルックスに違いがあります。次の写真は左から59年のデッドストック、60年(少しヘッドがフラットになります)、66年クローム、50年代ゴールドです。

ギブソンのピックアップ用ポールピース

上から見ると、ヘッドの形状も時代で少し変化しています。

ポールピースのヘッド形状の違い

ボトムから見ると、左から2つ目の66年クロームだけが溝切りの切り込みが深いのがわかります。

ポールピースの溝切りの違い

ヴィンテージ・レスポール用ネジの聖域はロッドカバーといわれますが、今後日本からも良質の復刻版が登場することを期待しています。

掲載されている文章および画像の無断転載・引用(ソーシャルボタンは除く)は固くお断わりいたします。

 Vintage Maniacs Shopのおすすめアイテム

入手困難な50年代仕様のヴィンテージ・ロッドカバー・スクリュー

ギブソン59バースト・パーツの中で、もっとも入手が困難な部品にロッドカバー・スクリューがあります。ネジ山が途中で切れているスペックは50年代だけの仕様。カラマズー工場のレフトオーバー・パーツからのデッドストック・ロッドカバー・スクリューです。

ショップで見る
Vintage Maniacs 公式Webショップ