Hasn't felt this good since '59

Area59 The HystericPartsの販売は終了いたしました。次回入荷は未定です。

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Area59 The HystericPartsの販売は
終了いたしました。
次回入荷は未定です。

Ace Iwasakiの情熱が生み出す
渾身のヴィンテージ・レプリカ・ギターパーツ

Ace Iwasakiが作り出すヴィンテージ・レプリカ・パーツは、Gibsonにとってもヒスコレにとっても、1999年からずっとレスポールに命を与えるお守りのような存在だった。日本で生まれ、ドイツを、アメリカを、そして世界中を驚嘆させた宝石のような貢物は、10年経った今現在も終焉の無いバージョンアップを繰り返しながら進化している。

Aceのパーツを身につけると「ヒスコレがヴィンテージに見える」と言ってくれるファンがいる。「ヒスコレの音が良くなった」と喜んでくれるギタリストがいる。しかし、それは「ヒスコレが素晴らしいから」であり、Aceのパーツは忌憚なくドレスアップするオーナーの僕(しもべ)でしかない。だから、かつて「そうであったはず」の59年にタイムトリップし、古典的な技法や素材に挑戦しつづけるのである。

ヴィンテージギターにとって大切なもの、それは、サウンド、ルックス、コンディション、そしてパーツ。ヒスコレ黎明期からヴィンテージ・レプリカ・パーツを開拓し続けてきた日本発世界ブランドの「Ace Iwasaki」が、新たな次元に挑戦します。The HystericPartsの製品は、コレクターがギターと共に過ごす新たなジャーニーになりたいと考えています。

自身のギターに搭載するThe HysteircPartsをチェックするジョー・ボナマッサ氏。

“情熱がすべての価値に勝る”
Aceは日々「The HystericParts」を身に纏うギターを夢見ている

Ace Iwasakがヴィンテージ・レプリカ・パーツとよばれる新ジャンルを楽器業界に切り開いたのは1999年冬のこと。それは、Gibson社がヒストリックコレクションのスペックを大幅に変更し、真にヴィンテージ・レプリカとよべるレスポールを復刻した、世界中のファンにとって記念すべき時代の始まりでした。Aceは、この“99”と呼ばれるヒスコレ・レスポールの完成度に感嘆し、自分が「ものづくりニッポンの金型設計者」として何か貢献すべきだという使命感に駆られます。そして、偶然にもポール・コゾフの命日である3月19日に、愛用のBMW M5を手放した全額を金型に投資し、コントロールノブの再生に乗り出したのです。

このプロトタイプは、繊細な細部の完成度とマテリアルに至るまで徹底的に検証された分析力、そして原材料調達力の高さにより、マニアの常識をも覆す完成度を誇っていました。“プレミアム・ヴィンテージ・レプリカ・パーツ”を世に送り出すきっかけとして、10年以上の歳月が経過した今日でも、ファンの間で語り草となっているヒストリカルなワンシーンです。

Area59のギターを愛用する、ミュージカル「We Will Rock You」のギタリスト、サイモン・クロフト氏。隣はQueenのギタリスト、ブライアン・メイ氏。

The HystericParts
限定復刻ラインナップ

Hystering69

幻のピックアップリング「M-69」を、これまで“伝説”たらしめた不揃いのレッグ、バリ、垂れ、ゆがみ、硬度、色。これらは50年代の成型技術が織り成すファジーな味付けです。現代の成型技術では精巧すぎる肉付け、肉盗み(歪み対策)、アンダーカット(製品金型残り対策)、ウェルドラインの位置(製品の割れ対策)、ゲート位置(流し込み口)などを、さらに精緻にセットアップし、ルーズさをシミュレーションする職人技。最高の技術と情熱を注入して復刻されるルーズな“ヤレ感”の存在は、こうした拘りから生まれました。

素材に使うペレットも、色に加えて硬度・質量などオリジナルを再現しています。これらに調合技師が、近代科学の測定器では及ばない、ファイン・チューニングを施していきます。ブラックライトに反応し、自然光では薄グリーンを含んだカラー、1/100グラムまでオリジナルどおりのHystering69は、フィラーの色移りからRAP技術による歪みまで、ヴィンテージを追随しています。

RAPP-Cover

ヴィンテージのPAFカバーには手仕上げの丁寧さが醸し出す穏やかな表情があります。角絞りといわれる絞り(ドローイング)プレス、丁寧にカットされるフチ切り、ルーズに加工されるポールピースホール、バフがけ、深い光沢を生み出すメッキ処理。The HystericPartsのRAPP-Coverは、その穏やかさを再現すべく、素材加工から完成まで、専門の作業員により複雑な工程を経て生産されます。

例えば、プレス工程の後は独特のタレと形状を再現するため、ひとつずつ丁寧に手作業でバフがけされます。ヴィンテージ同様、銅の下地を入れない処理が仕上げを左右する大事な作業です。メッキには当時と同じ光沢、質感を出す為に細部にまで拘りました。往年の職人が先駆者の製作工程をひとつひとつ紐解いたからこそ再現できた、RAPP-Coverの均整がとれたデザインと再現性は、調和と美のセンスが生きています。

T-Bar59

50年代のアルミテールピースの再現に不可欠だったのが、カラマズー工場のレフトオーバー・パーツに混ざっていた、3本の仕掛品(未加工や加工途中の状態)です。金型から取り出した状態のまま、まだバリが残っているメッキ前の個体は、当時の加工工程を解読するのに十分な情報を与えてくれました。Gibsonの仕掛品重量の個体差、オリジナルのテールピースと仕掛品を分析すると、もともとが画一な成型品ではなく、相当な手間隙をかけてグラインダー作業を施したものであることがわかります。これまでレプリカのテールピースで再現できなかった“形状と重量の個体差”の秘密がここにあります。

製造工程は、当時と同じくPressure Die Castingという、アルミに圧力をかけて金型に注入する方法を採用しました。三次元スキャンと人間の五感、Ace Iwasakiの拘りと執念によって、これまで具現化し得なかった手触りとルックスと音が現代に甦ったのです。

T-BarWA

レスポール・スタンダードが登場して2年後の54年に、テールピースに大きな改良がなされます。複雑な構造のトラピーズタイプからアルミ成型に設計変更され、より完成形に近づいたテールピースは、シンプルでソリッドな構造で弦の振動を余すところなくボディに伝え、ドライブ感あるサウンドを生み出し人気となりました。まだABR-1が開発されていない当時、弦をネック側から半周巻きつける構造から「Wraparound」と呼ばれています。

The HystericPartsでこのモデルを再現できたのは、金型段階で50年代の生産工程同様に弦通し穴を、手のかかる後工程としているからです。弦のボールエンドをしっかりと受け止めるための穴は、通常のT-Bar59とは逆のネック側に設けられています。The HystericPartsでは、ピッチ調整する六角穴イモネジにも拘り、当時と同じサイズ・外観のものをUSAより取り寄せて採用しました。なお54年初期型には肉厚のワイドなモデルが存在しますが、今回はよりポピュラーで、レスポール・スペシャルやジュニアにも搭載されたモデルを原型に復刻しています。

Kurogane-Scud

Ace Iwasakiの作り出すアイアン・スタッドは、ヴィンテージ独特の質実剛健なニュアンスに拘り、あえて効率を無視した生産工程で作り出されています。ブラスを多用していた当時のGibsonが、なぜスタッドには加工効率の悪い鉄を選択したのか。その素朴な疑問を紐解き、当時の素材、工程、外観、メッキ、重量、ひとつひとつの理由を探り、再現することによってのみ“似たモノ”でなく“同一のモノ”に到達できたのです。

鉄の困難な切削性はパーツの至る所にマシンマーキングを残し、耐食性・加工性を優先した多くの真鍮製スタッドボルトとは一線を画しています。そして、なぜ、どう加工すれば各部のマーキング、治具跡が残るのか、その解明がThe HystericPartsでのアップグレードにつながりました。錆びる、削りにくい、メッキしづらいクロガネのスタッドボルトを、鋼鉄の国“Nippon”のTHPが、ストイックに追い求めています。鍍金薄膜計測によりヴィンテージと同一の厚みに仕上げたCLP(Copper Less Plating)と相まってヴィンテージな風合いと59年サウンドの再現を堪能してください。

Hyhat-Knob

ヴィンテージ・レプリカ・パーツを誕生させたAce拘りの出世作であるコントロールノブ。新たに導入した3Dソフトウェア「Mastercam」を駆使し、オリジナルのサイドスカート、エッジ、ローレット、ナンバー文字のディテールを復刻しました。ウェルドラインまで完璧に設計して仕上げられたこの金型からのみ、完全無欠のノブが生まれます。

数字ひとつひとつに確実な手さばきでホワイト・ペイントが注入される工程を見ていると、巴里のパティシエが織り成すスイーツのクリーム装飾にも見えてきます。The HystericPartsのHyhat-Knobが、生産工程ですでにヴィンテージである理由が、ここにあります。文字入れが完了すると、その上に特別ブレンドのゴールドパウダーがペイントされます。このパウダーはドイツ・ペリカン社が供給していた当時のスペックをレプリカし、オリジナル・ペリカン・フレークとのブレンドにより、エイジド適性を向上させています。

Area59 The HystericPartsの販売は
終了いたしました。
次回入荷は未定です。

THPに惚れ込んだ世界の仲間たち

Mick Taylor

Joe Bonamassa

Snowy White

Stevie D. (Buckcherry)

Chris Traynor (Bush)

Jimmy Allen (Against All Will)

このページに記載された文章および画像は2012年にArea59のWebサイトならびにThe HystericPartsのカタログに記載されたものです。

Vintage Maniacs 公式Webショップ