Canned HeatなBozoギター (前編)

前後編2回でお届けする「Bozo Podunavac」のギター特集。ステージ映えするオーナメント(インレイ)と独創的なヘッドストックが相まって、Bozoのギターは、長年に亘りLeo Kottke、Johnny Cash、Peter Lang、Bob Gibson、Harvey Mandelなど、名だたるビッグ・アーティストのステージを彩ってきました。

前後編2回に亘って「Bozo Podunavac(発音は bo-zho pod oo nav ackらしい)」のギターを特集します。「ハンドメイド・ギター」をVintage Maniacsで紹介するのはめずらしいのですが、ギブソンのヴィンテージ・パーツがふんだんに搭載されていることや、美しいホンジュラス・マホガニー、ユニークなネックジョイント、そして何よりも「大好きなギタリスト“Harvey Mandel”の愛器であること」から、読者の皆様にも楽しんでいただけると思います。

Bozoのアコースティック・ギターは、70年代に少量ですがS.YairiがOEMで生産していたので、ご記憶されている方もおられるかもしれませんね。

本機は、1997年2月にフロリダのヴィンテージ・ギターショップ「ギターブローカー」のCraig Brodyから譲ってもらった、ダブルカッタウエイのエレクトリック・ギターで、以降四半世紀以上ずっと筆者が大事にコレクションしてきた逸品です。

Craigも随分と気に入っていたようで、譲ってもらう際に彼がくれた手紙や写真がハードケースのポケットに入っています。

今回Vintage Maniacsで資料を掲載するにあたり、Craigにメールを送ったら、当時をよく覚えていて、Craigの息子さんとBozoのツーショットとかも追加で送ってくれました。二人が持っているアコギは、豪華なインレイと独特のボディシェイプがBozoらしい、素敵なギターですね。

↓ Craig BrodyからのEmail

Happy New Year Teddy…
That’s my son, now 34, at a show in Miami many years ago.
I did not own this guitar that day but a few years later I bought it
I sold it but should have kept it… : (
Would like to see your story when its done.
Thanx, Craig.

ハードケースも、弦も、手紙・写真も、ピックも、このギターを手に入れた時のままで保存されていますので、まさに「久しぶりに日の目を見た」感じがします。

そういえば、Bozoといえばこの広告に登場している「Leo Kottke」さんが、BUFFALO PICKUPの雑誌広告で、笑顔で抱えているBell Western Shapeも相当ゴテゴテした煌びやかな名品です。

画像のノンカッタウエイ A/C 6stは、大体6~7,000ドルで作ってくれるそうですよ。
(2024年1月現在 Bozoさんは現役)

トラメのコアウッド、美しいアバロン貝、細かなインレイ作業、そして「よくわからないラベル」、それとなく「芸術・アート」な香りがします。

ZemaitisのA/Cに施されたインレイとくらべると、Bozoの装飾アプローチは典型的なアメリカンで、マーチンD-45の延長線上にある印象を受けます。

一方で、エレクトリック・ギターは手の込んだバインディングとはうらはらに、遠目にはシンプルでウッディーな感じがします。

一点、ヘッドストックのバインディングにみえるラインは、Zemaitis同様に色の異なる木材を貼り合わせて斜めに削り出すという手法をとっているのが、わかります。

Bozoのヘッドストック
Zemaitisのヘッドストック

ステージ映えするオーナメント(インレイ)と独創的なヘッドストックが相まって、Bozoのギターは、長年に亘りLeo Kottke、Johnny Cash、Peter Lang、Bob Gibson、Harvey Mandelなど、名だたるビッグ・アーティストのステージを彩るのでした。そして、Harvey MandelはCanned Heat解散後、1976年にミック・テイラーの抜けたストーンズのレコーディング「Black and Blue」に参加しています。

豪華なオーナメントが特徴のヘッドストック
裏には、ご本人がサインをいれてくれました
手に入れたあと、「引っ越ししたときに、この写真が出てきたよ」と、Guitar BrokerのCraigが送ってくれたBozo氏と本機
Bozo氏はVintage Guitar誌のインタビューで「エレキは3本つくったよ」と答えているが、そのうちの一本「#3」

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2023.11.17

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