レスポールHRM - ハードメイプルが魅せるヴィンテージルック
ギブソンのヒストリックコレクションは、不定期的に特別なバージョンを発売してきました。ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)の指板を使用した限定モデルや、ハードロックメイプルを使用したHRMなどです。
ヒストリックコレクションは、不定期的に特別なバージョンを発売してきました。ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)の指板を使用した限定モデルや、ハードロックメイプルを使用したHRMなどです。
今回ご紹介するHRMのレスポールは典型的なフレックが出たフレイムメイプルを使用しているので、一目でハードロックメイプルだとわかります。
タグにはHRMの記載は無く、サーティフィケート(証明書)に手書きされています。
ギター全体を見渡すとエルボーとコントロールノブの周辺に綺麗なフレックが出ています。
岩撫氏のBeauty of the Burstにも記載されていますが、当時このフレックは木目の汚れ的に認識されており、発見されたものを覆い隠すためにダークバースト・フィニッシュが施されたようです。今では、フレック=ハードメイプルという都市伝説もあり、コレクターからは大変貴重とされ、人気がありますね。
ひとつひとつのフレックをクローズアップしてみましょう。
未塗装のメイプルをコントロールキャビティから見てみました。光の加減でわかりにくいですが、フレックは裏側まではまわっていません。
ギブソンが2008年に限定で投入したHRM仕様は、これまで58モデルでしか見られなかった美しいフレックにより、さらにヴィンテージに近づいたルックスを得ることになりました。
木材調達の困難さからか、その後HRMはさらに上位機種のアーティストモデルの一部にしか使われなくなりましたが、こうしてみてみると当時リーズナブルなプレミアム価格でHRM仕様が入手できたユーザーは大変運が良かったですね。バックのマホガニーも、この時期ぐらいまでは、まだまだ美しい木目を保っています。
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