ヴァイブローラ搭載ファイヤーバード - メダリオン編
コレクターやファン、マニアの間で引く手あまたのスペックだったヴァイブローラ搭載のファイヤーバード。今回はメダリオンを中心に見ていきます。
さてファイヤーバードとロング・ヴァイブローラ、今回はメダリオンを中心に見ていきましょう。
ロング・ヴァイブローラが搭載されたⅤは、1963年ニッケル、1965年クローム、1971年ニッケルという順番で登場します。
写真手前から65年、63年、63年、71年、71年です。クロームはメッキが曇らないので、いつまでもピカピカです。
1971年のメダリオン・ファイヤーバードは、メダルのシリアルが200番台の後半になると、パーツが欠品したのかGibsonの刻印が入ったピックアップカバーのミニハムが搭載されます。
もちろんこの時期ですから、レスポール・デラックスで採用されたロゴ刻印ミニハム(Patナンバーデカール)はクロームメッキなので、それを流用するにしてもヴァイブローラと合わせるのであればニッケルにリメッキが必要です。いっそ当時のSGに搭載されていたクロームパーツを搭載すれば…と、しないところがこだわりでしょう。
このモデルの豪華なところは、フロントから見るとロッドカバー、フロントピックアップ・リアピックアップ・メダル・ヴァイブローラと、5か所にGibsonのブランドロゴが刻印されているところですね。これでもか!って感じで私は好きです。
ファイヤーバード・ファンはご存じだと思いますが、ギブソンは当時レッドバンクスにあった伝説のヴィンテージ・ギターショップ「Guitar Trader」とコラボで1982年に15本だけヴァイブローラ搭載ファイヤーバードを復刻しているんですね。カラーはサンバーストとホワイト。当時の価格で1,250ドルとあります。90年代にはイシバシ楽器が何本かJimmy Wallaceモデルでもヴァイブローラ搭載モデルを出していますので、ヒストリックコレクションで復刻されるまでも、常にファイアーバードⅤは、コレクターやファン、マニアの間で引く手あまたのスペックだったという印象です。
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