フライングV・メダリオン・レストレーション・プロジェクト

Vintage ManiacsのメダリオンV・レストレーション・プロジェクト、今回は過渡期の71年メダリオンと74年ナチュラルの中間にあたる個体を改造していきます。

1974年のフライングVはナチュラルカラーのストップテールピース・モデルが一般的ですが、レフトオーバーパーツで組まれたギブソンならではの中間仕様のタイプも数多くみられます。ショップ限定のものや個人のオーダー、レフティーなども同様です。Vintage ManiacsのメダリオンV・レストレーション・プロジェクトの第1弾は、1974年のナチュラルカラーのフライングVをチェリーレッドのメダリオンに改造するプロジェクトでしたが、今回は過渡期の71年メダリオンと74年ナチュラルの中間にあたる個体を改造していきます。

次の写真の右側はレアなファクトリー・チェリーレッドの74年モデルで、メダリオンとの違いはヘッドストックがブラックでないこととメダルがついていない点です。

一方で次の画像の個体はファクトリー・オリジナルでショートヴァイブローラを搭載していました。現在は前オーナーによってストップテールピースに改造されています。67年モデルとはヘッドストックの大きさが違い、ボディは2Pですので、どちらかというとメダリオンに近いスペックですね。

では各部を細かく見てみましょう。ヘッドストックは典型的な71~77年のセミ・シャープヘッドです。

ネック裏はボリュートもしっかりとあります。

「MADE IN U.S.A.」と6桁シリアルが刻印されています。

ネックは3Pで、これも他の74年モデルと同様です。

写真中央は8桁シリアルの78年モデル

次はボディ各部のクローズアップです。

ボディバックを見るとセンター2ピースであることがわかります。

テールピース下の楔も健在ですね。

やはりこのボディスタイルのチェリーレッド・カラーだと、ゴールドのメダルが良く似合います。

Vintage ManiacsのフライングV・メダリオン・プロジェクト、じっくり時間をかけてこの3本を仕上げていきますのでご期待ください!

左から74ナチュラル、78ナチュラル、74チェリー・リフィニッシュ、手前はヒスコレ1967 V

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