Gibson Guitar of the Weekのリバース・フライングV

ギブソンのギターオブザウィークで登場したリバース・フライングV。一気に完売した人気の初回モデルの後、ギブソンは追加生産をしました。今回はリバースVの初回モデルと追加生産モデルを写真で見ながらスペックを比較してみます。

Gibson Guitar of the Week

Gibson Reverse Flying Vは、2007年の「Guitar of the Week」プロモーションで、29週目のギターとして限定400本が製造販売されました。初回ロットは、ジョー・ペリーの使用で有名になり、一気に完売したことからコレクターズアイテムとなった限定生産モデルです。

「Week 29」という表現は日本であまりなじみが無いかと思いますが、欧米では年間のスケジュールを週次で管理します。例えばその年の最初の週はWeek 1と表現し、Week 29は、2007年7月16日(月)始まりの週を示しています。

この年のギターオブザウィーク・プロモーション・キャンペーンでは48モデルが登場していて、Week 29の前後となるWeek 28とWeek 30はそれぞれ「SG 3 Single」と、「Les Paul Standard P-90×2」でした。

さて、人気だった初回限定の400本ですが、スペックを見るとカラーは「Vivid Trans Amber」と表現されていて、フィンガーボードがローズウッドとなっています。1色だけだったのですね。

一番手前が初回ロットです。好調な売り上げに気を良くしたギブソンの営業部門は、2008年がフライングVの登場から50年目にあたることを記念?して、追加生産を決断します。Natural×300本、Classic White×300本、Ebony Black×300本の合計900本は、さすがにLimited Modelとしては本数が多かったようで、売れ残りが倉庫に山積みとなり、結局日本市場にも流入することになりました。

初回ロットのリバースV

初回ロットを画像で見てみましょう。トラスロッドカバーに注目してください。通常の3プライですね。フィンガーボードはローズウッドです。

追加生産されたリバースV

次に追加生産の3カラーです。まずはブラック。ロッドカバーはゴールドのブラス製、フィンガーボードはエボニーです。

次はホワイト。こちらもロッドカバーはブラス製ゴールドでエボニー指板です。

最後にナチュラル。ロッドカバーはゴールドで、エボニー・フィンガーボードです。

リーズナブルな価格だった初回ロット

日本で販売された価格は、初回のGuitar of the Week扱いのロットは、案外リーズナブルな20万円を切る定価設定でしたが、再発売のゴールドロッドカバー・モデルは、実に40万円近い定価が設定されたのでした。小売店はもとよりコレクターも混乱して、価格が上がったり下がったりしたので記憶されている方も多いと思います。スペック的には再発売にカスタムショップ感を持たせたかったのでしょうが、成功しませんでした。

次回はリバースVの細部を見ていきます。

 次に読むなら

リバース・フライングV - 変形ギタートリオの復刻
大胆かつクリエイティヴなデザインを実現したフライングVへのオマージュともいえるリバースV。なんとも魅力的なモデルです。直線で構成された美しいフライングVのボディラインとヘッドストックは、リバースしてみても意外と破綻せずにバランスの良いアウトラインを保っていますし、演奏性も抜群です。

掲載されている文章および画像の無断転載・引用(ソーシャルボタンは除く)は固くお断わりいたします。

 Vintage Maniacs Shopのおすすめアイテム

目指したのはPAFっぽい音ではなくPAFそのままの音

Vintage Maniacsが知見を結集しプロデュースする、ヴィンテージ・レプリカ・ハムバッカー「Hysteric PAF」。伝説のPAFサウンドをあなたへ!

ショップで見る
Vintage Maniacs 公式Webショップ