レスポール・アーカイブス - ロゴに秘めた魅力 (後編)

「レスポール・アーカイブス」第2回は、ヘッドストックのロゴを入れ替える作業をたくさんの写真でご紹介。取り外しから新しいロゴの取り付けまで、インレイのリプレイスメント手順をじっくりご覧ください。

FV (Fukazawa Vintage Club)インレイのリプレイスはどんな作業なのか、ちょっと工房を覗いてみようか。

VM (Vintage Maniacs)うわー、ばらばらだ。「身もふたもない」感じ。

FVそれをいうなら「跡かたもない」だろ。

FV全部はずれたら新しいロゴを載せて、あとはエポキシで埋める。そして最後にサンディング。スライドショーでご覧いただきます。

左右にスワイプ(ドラッグ)で画像スライド

VMそして完成すると、こうなるわけですね。

FVもとの突き板がそのまま使える場合は手軽だけど、ロゴの位置を少し変えたいとか細かなリクエストがあると、ヒイラギの板を新しく貼り替えることもある。

VMこれ、左はオリジナルのネックですよね。ロゴがドンピシャだ。

FVそりゃそうだよ。Vintage Maniacsのコダワリさ。99や2000年代初期のヒスコレはボディやネックのマホガニーがすこぶる上質なので、チューンナップの母体としてはマニア垂涎なんだけど…。

VMトラスロッドのチューブですよね、課題は。

FV実際、ギブソンも途中から「チューブレス・ロッド」を採用して「ヴィンテージ回顧」と謳っている。この時は指板を剥がしてロッドを入れ直してるから、考えられないような丁寧な作業だと思うよ。

VM見えないところほど大事なんですね。女性と一緒だ。

FVそうかなあ…。

VMいつも思うんですけど、ヒロさんの写真って、いろんな友人が写り込んでて見てて楽しいです。ロンドンのミュージックシーンがすごく身近でリアルに反映されてて。うしろで立ってるの、たぶんマックス・ミドルトンさんですよね?

FV「ミックの家に行くから」っていったら、「じゃあ、俺が乗っけてやるよ」って。マックスに運転手してもらっちゃうヒロさんって、どんな人なんだろうね(笑)

VMFVさんは、ユキ・スマイスパークさんとも、ヒロさん繋がりでしょ? リック・パーフィットのドラゴン・ゼマイティスを仲介していただいた。

FVご主人がアルペンバレーのヘリコプター事故で無くなった時、私はコンサート会場にいたんだよね。

VM漠然とですけど、スピリチュアルな何かを感じますね。

FVパソコンに溜めた画像って、ふとしたことでフォルダーを開けると、その時代にタイムスリップして、見ているだけで自分自身が10年も15年もさかのぼって若返った気がするんだね。レスポールのアーカイブス、もう少し続けてみようか。

VMそうこなくっちゃ。かっこいいトラメのバースト画像、楽しみにしていまーす。

同時に3本のヒスコレをエイジド、チューンナップ
ゲイリー・ムーアのオーダー
ブラウンがかったサザン・サンバースト
ヴィンテージ・ギブソン・ドンズバのブラックライト反応
ビリー・ギボンズのレスポール
ミックテイラーの59年バーストは、しっかりとビグスビーのネジ跡があります

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レスポール・アーカイブス - ロゴに秘めた魅力 (前編)
新シリーズ「レスポール・アーカイブス」の第1回。ポジションマークの交換と同様にロゴをヴィンテージっぽくしたいというリクエストは多いようです。撮りためた過去の写真を振り返りながら、改めてヘッドストックロゴの違いを見ていきましょう。

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