レスポール・スタンダードのブリッジを交換してドレスアップ
ナッシュビル・チューン・オー・マチック搭載時のギターは、ブリッジからテールピースにかけてのルックスが重厚で70年代の雰囲気です。今回はABR-1コンバージョンポストを使ってレギュラーラインのレスポール・スタンダードのブリッジを交換します。
今回はVintage ManiacsのABR-1コンバージョンポストを活用して、レギュラーラインのレスポール・スタンダードのブリッジを交換してみました。特別な工具を使わず簡単に交換できるので、所要時間は5分ぐらいでした。
ギターは年代別に2002年(ダークバースト・ガルウイング)、2004年(レモンドロップ・バリトラ)、2012年(チェリーサンバースト・ワイドフレーム)で、いずれも14万円前後で入手できるリーズナブルなギブソンのレスポールです。どの機種も本質的には一切手抜きのない、すばらしいモデルだと思います。
コンバージョンポストは、写真のようにボディ側がダボ式のアンカーにはまるように太いシャフトになっています。ブリッジに接する側は通常のABR-1のポストと同じ径です。
ナッシュビル・チューン・オー・マチック(NTOM)搭載時のギターは、ブリッジからテールピースにかけてのルックスが重厚で、70年代の雰囲気に似ています。
ガルウイングの2002年モデルは、80年代のHeritage Standard 80を彷彿とさせるダークバーストでレトロな雰囲気いっぱいです。Standard 80はニッケルのNTOM搭載なので、これはこのままでも十分迫力がありますね。
ABR-1を搭載するとスリムに変身し、どちらかというとStandard 82や73年のDeluxeをコンバージョンしたようなイメージでしょうか。
次はポール・コゾフやゲイリー・ムーアのレモンドロップをイメージさせる、バリトラの2004年モデルです。このころのトラにはハードロックメイプルが贅沢に使われていて、ヒスコレと比較しても遜色ない品質だと思います。
レモンドロップにはさすがにNTOMは似合いません。武骨なイメージが先行しますね。
斜めから見てもNTOMがかなり主張しています。
ABR-1に交換するとスッキリしてビグスビーの重量感を緩和してくれます。
ちなみにNTOMとビグスビーの組み合わせの場合、ブリッジからビグスビーに向かう弦の角度が急で、ブリッジのヘリに弦がぶつかってしまいます。ABR-1だとこのあたりも改善されますね。
最後に2012年のレスポール・スタンダードです。なぜかクロームパーツで、よく見るとNTOMもエッジが面取りされたクニャクニャしたルックスに変わっています。個人的にはNTOMブリッジはメリハリのある旧タイプのほうが好みですが、単にStandard 80シリーズで見慣れているからかもしれません。
このギターはパーツもきれいなので新品のABR-1を搭載しています。
イメージ的にはLes Paul Classic Plusという感じでカッコイイですね。
さていかがでしたでしょうか。レギュラーラインのレスポール・スタンダードも、店頭で入念に選ぶとハードロックメイプルのすばらしいトラ目を見つけることができます。コンバージョンポストのように便利なパーツでドレスアップを楽しんでみませんか。
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