エスカッションのスペック比較 - 59ヴィンテージ~ヒスコレ
今回はリイシュー以降のエスカッション(ピックアップリング)のスペックについて比較してみましょう。ヒスコレ40th、ヒスコレ初期、Dimarzio、59ヴィンテージを見比べると、同じクリームカラーでもずいぶんと材質や経時によって印象が変わってきます。
今回はリイシュー以降のエスカッション(ピックアップリング)のスペックについて比較してみましょう。記事冒頭の画像は、ヴィンテージのレスポールに搭載されていたクリームカラーのパーツとバインディングです。同じギターに搭載されて、同じように日焼けしていても、色具合がこれぐらい異なっています。ヴィンテージっぽいレスポールを演出するのであれば、クリームパーツの色・焼け具合・エイジド加減を比較的バラバラにするのがリアルでかっこいいようです。
次の画像は80年に登場する59ヴィンテージのクリーム・エスカッションです。歴代のエスカッションの中でも、もっともオリジナルに色と匂いが近いといわれています。
しかし、残念ながら足やM-69のマーキングはありません。
その直後に登場するのがDimarzioのクリーム・エスカッションです。
OEM供給していたギブソン向けのトールエスカッションとスペック・材質は同じですから、裏面の刻印がなければ見分けがつきません。
次の画像は1993~1997年頃まで使用される、乳白色のトール・クリーム・エスカッションです。
色合い・質感ともにまったく似ていませんが、裏面にはM-69の刻印が入りますので当時の評価は高かったのです。
1999年に40thアニバーサリーでフルスペックチェンジが行われると、パーツも随所にバージョンアップが見られるようになります。
これは裏から見たときにもっともヴィンテージに近いスペックとなった初期モデルで、色合いがとても似ています。
裏面の「M-69」は「M」の欠けはありませんが、かなりリアルです。
40th直後と2001年以降との違いは、M-69横のライナーの縦柱です。これは非常に残念なスペック変更で、ひと目でヒスコレとわかってしまいます。できればこのライナー跡は無くしてほしいものですね。
では59ヴィンテージ、Dimarzio、ヒスコレ初期の裏面のクローズアップを順番に見てみましょう。
次は色の区別がしやすいように並べた写真です。左から、ヒスコレ40th、ヒスコレ初期、Dimarzio、59ヴィンテージの順です。こうして見ると同じクリームカラーでも、ずいぶんと材質や経時によって印象が変わってきますね。
70年代に登場するスタンダードモデルのクリーム・ピックアップリングとしてレアなものに「M8」刻印のものがあります。これらは主にカスタムのブラックパーツとして登場するスペックを限定的にクリーム樹脂で作ったため、数が非常に少ないのです。
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