音の本棚「リッチなWeekend」B.C.Richと共に (後編)

前・中編に続くB.C.Rich特集の第3回。昭和の当時、中村さん(故トーラスコーポレーション社長)からいただいた豪華なリーフレットや、めずらしいゴールドパーツのモッキンバード・ベース、日本でライセンス生産されたB.C.Ricoのベースなどをご紹介します。

VM (Vintage Maniacs)僕も欲しくなってきましたよ。

FV (Fukazawa Vintage Club)触ってみると、この時代のContour加工は温かみがあるだろ?

VMずっと触れていたい、浪花節的なフィーリングですかね。

FVよくわからんけど、言わんとすることは伝わっていると思う、読者の方々に。

FVディマジオのピックアップひとつとっても、あまり「カチっ」としてなくて、ユルイ感じがMade in USAだ。

VM言わんとするところ、写真からも伝わります(笑)

FV真似しないでよ。

FVで、「音棚」だから、本棚から引っ張り出してきた資料の紹介だね。

FVロッコーマンが神戸元町店でエレキギターを扱っていた昭和の当時、中村さん(故トーラスコーポレーション社長)からいただいた、豪華なリーフレット。自慢の逸品。

VMこれ、ギターよりも大切にしている印象あるなあ。

FV中村さんは、私のギターライフにおいて、心の師みたいな存在かも。

VMしかし、豪華ですね。そういえば、似たようなリーフレットがギブソン社でも出ていた記憶があります。流行りですかね、80年代の。

FVこれ、フルセット揃ってるか、自信ないな。

VMせっかく、あと2本ベースがあるから、そっちも紹介していいですよ。

FV君の許可がいるとは知らんかったよ、このコーナーで(笑)

VMまあ、いろいろ読者の方々のお声とか読んでますんで、そのあたりのニーズはちゃんと把握してます。モッキンバード・ベース、重量感ありますね。

FV私のカタログ蘊蓄よりは、普段見ることのないディテールの画像とかパーツとかのほうが、Vintage Maniacsっぽいかも。ゴールドパーツがイカシテルだろ?

VMそういえば、ゴールドパーツのシーガルとかは時々みますが、ベースではめずらしいですね。

FVそこだな。わざわざ見せびらかしているポイントは。

VMあ、やっぱり見せびらかしてるんですか(笑)

FV先に言っとかないと(苦笑) ピックアップも変わってるだろ? 当時のHi-AやBartoliniは、ピュアでハイファイなブティック・ピックアップのイメージあるから。

VMそのBartoliniって、1973年創業でしょ? ブランドとしては知名度あるのに、ここまで「大成功も大失敗もせず」に、規模の拡大を追っていないところが「サムライ」っぽいです。

FVサウンドはマイルドだが。

VMイメージですよ、イメージ。

FV左の2本。ボディシェイプが過渡期で、ダブルカッタウェイのシーガルは、イーグルとの「あいのこ」。いわゆる「イーガル・モデル」さ。

※現在では「あいのこ」は、いわゆる放送禁止用語に分類されているようです。「ハーフ」も同様に差別的表現に該当するそうですが、ここでは代替語である「雑種」や「ハイブリッド」ではニュアンスが伝わりにくいので、80年代当時、ギター日記に自分が書いていた単語・表現をそのまま流用させていただきました。ご容赦ください。

VM「イーガル」なんて、聞いたことなかったっす。勉強になります。

FV当時、勝手に思いついたんだ(笑) 誰にも言ってないから、今回はじめてかも。

VMしかし、並べるっていうのは、なんというか、コレクター魂をくすぐるっていうのか、男の子は集めて並べて眺めるのが好きだから、このリーフレットはツボです。

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2019.9.13

FVまあ、「集めた」ら次は「並べる」わな。ヴィンテージギターのトレーディングカードも出てたぐらいだから。

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2022.3.4

VM右から2番目のシーガル・ベース、むっちゃ欲しいです。

FV同感。

VMあと、こっちのイーグルは、どんなモデルなんですか?

FVこれ、日本でライセンス生産された、B.C.Ricoというシリーズ。シリアルナンバーの入れ方とかディテールを見ていても、本国仕様に匹敵するよ。

VM北米のコレクターにも人気ありますね。Made in USAは、本当に手に入りにくくなりましたから。

FVこのシリアル、いいよね、打刻がUSAっぽくて。

スペクトラム時代に西慎嗣さんが、イーグル・モデルをステージでクルクル回転させてましたね。たしか、そのころのギターが『The Guitar』にも掲載されていた記憶があるので、探してみることにします。

最後に、「B.C.Richの一番萌える角度」の続きをご覧ください。

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