レスポール・アーカイブス - ロゴに秘めた魅力 (前編)

新シリーズ「レスポール・アーカイブス」の第1回。ポジションマークの交換と同様にロゴをヴィンテージっぽくしたいというリクエストは多いようです。撮りためた過去の写真を振り返りながら、改めてヘッドストックロゴの違いを見ていきましょう。

VM (Vintage Maniacs)バースト、久しぶりですね。

FV (Fukazawa Vintage Club)撮りためた写真が沢山あるから、きちんと整理しないと、と思ってさ。

VMといっても今回は「ヒスレコ・チューンナップ・ロゴ」のお話です。

FVあ、そうなの?

VM「よっちゃん」が言ってましたけど、ヒスコレ・ファンで、ポジションマークをチューンナップする際に、ロゴをヴィンテージっぽくしたいっていうリクエストも多いらしいですよ。

FVでも、年式によってシェイプがマチマチだから、一概に「これっ」って難しいだろ?

VMじゃあ、FVさんのPCで、昔の写真をあれこれ見ていきましょうか。

FVかってに人のパソコンをいじらないでほしいなあ…(笑)

VMこの写真は、どういったギターのロゴですか?

FV以前、ミック・テイラーの依頼でチューンナップしたヒスコレのヘッドストックだな。まだビグスビー搭載前だ。

VM上段がもともとのヒスコレ・エイジド。下段がチューンナップですよね? 比較すると下段のロゴのシェイプが随分とリアルになっています。

FVそう。ストーンズのツアーでも使ってたから、沢山の人にルックスとサウンドを楽しんでもらえたんじゃないかな。

VMあ、こんな写真もありますよ。

FVロンドンまでデリバリーしたときに、ヒロさんが撮影してくれた「100 Club」ライブのスナップだね。12月1日だったっけ。

VM横のストラトは共演したロン(ウッド)のストラトでしょうか。

FVえーっと、メモにはそう書いてある、うん。カスタムショップ。この2本で、Stop Breaking Downを演ったって。

VMなんですか、これは。

FVヒロさんが食べてる「フィッシュ&チップス」。彼はいつも「これまずい」とか「へんだ」とか「つまらん」という写真をロンドンから送ってくるんだ。普通は「おいしいよ」とか「綺麗な街並み」とかあるだろうに。

VMイギリスっぽいんですよ、感覚が(笑)

FVロゴの話題に戻ろうか。

上段は59後期のシェイプ。下段は59前期。

VM「O」の真ん中とか、区別しやすいですね。

FVまあ、ひとつの目安だ。機種によっては、下段ロゴが60年代にも使われていたり。工場では、ネックを作った段階でロゴが入っているから、完成品出荷のタイミングとはズレて当然だな。

VMたとえば、これとこれは「O」の真ん中が細いですね。

VMこっちは、ちょっと太めです。

FVこの画像もわかりやすいよ。

57年レスポールスペシャル
カラマズーのレフトオーバーネック。生産台数が増えて、急にロゴの加工が粗くなる。

VMヒスコレをチューンナップするにしても、どちらを選ぶか、オーナーの嗜好が強く反映されますね。

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