メロディーメーカー - 入手しやすい最後のヴィンテージ・ギブソン
50年代の丁寧なモノづくりを色濃く反映しているメロディーメーカーは、ちょっとした調整やピックアップのグレードアップで、まだまだ現役のすばらしいモデルだと思います。指板の贅沢なハカランダをとってみても、入手しやすい最後のヴィンテージ・ギブソンかもしれませんね。
今回はレスポール・ジュニアとメロディーメーカーのボディの厚さを中心に見ていきましょう。
レスポール・ジュニアはボディトップの周囲を面取りしていないので、比較的分厚い印象があります。一方メロディーメーカーはエッジをなだらかにラウンドさせているため、肘が当たる部分も痛くなく、手が込んだ印象を受けます。
厚みを実際に測定すると、レスポール・ジュニアは約45mmです。メロディーメーカー/SGジュニアの34mmと比較して3割ほど分厚く、見た印象とだいぶ違いますね。
ネックジョイント部分は、メロディーメーカーが薄めのジョイントヒールなのがわかります。このスペックの違いは低音弦のサウンドに大きく影響し、メロディーメーカーとレスポール・ジュニアのキャラクターを分けている要素だと思います。
ピックガードの厚みが違う点は以前に指摘しましたが、ピックガードを止めるネジにも違いがあり、メロディーメーカーは黒のフラットヘッドで少々廉価な感じがします。ネジが短いので、ピックアップ周りが浮いてくることがあります。
メロディーメーカーもシングルカッタウェイやダブルカッタウェイ初期のモデルでは、ヘッドストック裏のシリアルナンバーはゴールドのスタンプになっています。
レスポール・ジュニアのスタンプは、初期はブラックインクですね。
50年代の丁寧なモノづくりを色濃く反映しているメロディーメーカーは、ちょっとした調整やピックアップのグレードアップで、まだまだ現役のすばらしいモデルだと思います。指板の贅沢なハカランダをとってみても、入手しやすい最後のヴィンテージ・ギブソンかもしれませんね。
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