ギブソンのジャックプレート - 割れやすく交換頻度が高いパーツ

1959年製レスポール・スタンダードのパーツの中で、交換頻度が高くオリジナルを特定しづらいパーツがジャックプレートです。54年の厚手バージョンから数えると、色、厚み、カットシェイプで5パターン以上存在しています。

1959年製レスポール・スタンダードのパーツの中で、交換頻度が高くオリジナルを特定しづらいパーツがジャックプレートです。54年の厚手バージョンから数えると、色、厚み、カットシェイプで5パターン以上存在しています。さらに割れやすいパーツであるため、60年代にリペア交換された事も多いようです。ですので68~71年仕様のラウンドエッジのものまでが混在すると、もともとの59年に搭載されていた個体を特定するのはなかなか困難なようです。相当コンディションの良いギターでなければ、スクリューまでもがオリジナルというものには遭遇できません。

では、さっそく写真で見ていきましょう。まずは57~59年頃までといわれている若干厚みのあるタイプです。ジャックプレートの側面に、型抜のブレードが表面のエッジをなめるように引きずった跡がついていて特徴的です。パッと見、2プライの貼り合わせのように見えるのはこのためです。スクリューはもちろんネジの溝が途中までで止まっているタイプで、トラスロッドカバーのスクリューなどと同じ50年代独特のシェイプです。

色がわかりやすいように自然光で撮影していますが、裏面と比較すると表面は日焼けして少し黄ばんでいるのがわかりますね。ジャックホール周辺にがっちりと食い込んだワッシャーの跡がかっこいいです。

次に59年後期から60年モデルに搭載されている、若干薄手のジャックプレートです。

この時期になるとスクリューが少し長めのものになります。スクリューのヘッド形状はまったく同じで径も変わりませんので、外すまでは識別できません。このタイプもスクリューの溝は途中までしか切られていません。ジャックプレート自体は写真で見ても薄くなっているのがわかります。日焼けしていない裏面で色をくらべると、若干ホワイトが増した印象を受けます。

参考までに2種類のスクリューを比較してみます。

最後に、カスタムやレスポール・スペシャルに搭載されていたBWBの3プライ・ジャックプレートです。これは比較的厚みがあるためか、クリームの1プライにくらべて強度は高かったようです。スタンダードよりも価格の高価なカスタムと安価なスペシャルに同じパーツを使っているのは、デザイン上の洒落っ気と理解してよさそうです。

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