ギブソン・モダーンのリペア - ヘッド折れからの復活劇

輸送中の事故でヘッドが折れたギブソン・モダーンの復活劇。7年越しのリペアが完了したギターを隅々までご紹介します。エイジドクラックもキレイに入り、修復跡が見えないほどのすばらしい仕上がりです。

ヘッドが折れたギブソン・モダーン

ヴィンテージギターをコレクションしていると、みなさんも何度か「輸送中の事故」を経験されていると思います。海外からの航空輸送であったり、国内の宅配便であったり。大切にしている楽器を引っ越し荷物で任せたら、ハードケースごと落下して…泣いてもギターは戻りませんよね。

貴重なコリーナ材を使用し、1982年に歴史的な復刻を遂げたギブソン・モダーン。今回は国内の宅配便で損壊した「B 066」番のギターをリペアしていただいた機会に、2回に分けてリペアの様子とパーツを隅々まで見ていきましょう。

リペアマンを探して7年経過

このギターは、ヘッドの接着までを終了して7年が経過していました。

タイトボンドでしっかりと接合されているので強度はバッチリです。

ここから仕上げのフィニッシュをしていただけるリペアマンを探すのが一苦労で、歳月が経ってしまったわけです。

縦のクラックが多い80年代初期の塗料

80年代初期の仕上げ塗料は、なぜか縦のクラックが無数に入るのが特徴でした。写真の通り、ヘッドの裏も表もクラックだらけ。リペア箇所を再塗装するには、エイジドクラックを入れるテクニックが必要ですね。

すばらしい仕上がりのリペア

完成バージョンのヘッド部分を見てください。

表からは全く修復の跡が見えませんね。凄い!裏面も、コリーナの色合いがマッチしていてすばらしい仕上がり。

サイド部分もしっかりと塗装がのっていますね。

太陽光の下だと、ほとんど見分けがつかない完成度。

パーツを載せるのが楽しみです。

次回はモダーンのパーツを中心にご紹介いたします。

スプリットヘッドのコリーナ・モダーン - ギブソンのサンプル機

英語の「Modern」は「近代的な」とか「先進的な」という意味ですが、ギブソンのモダーンは正確な綴り…

2018.05.11

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