ひさしぶりにアーカイヴズ - 第2話

8年分のフォトストックからランダムに選んだカットを、当時の想い出とともに回顧する「ひさしぶりにアーカイヴズ」シリーズの第2話。エイプリルフール企画のステッカーや刻印のTバッカー、Vintage Maniacsカレンダー用の写真などを振り返っていきます。

VM (Vintage Maniacs)このファイルはお宝ですよねえ。

FV (Fukazawa Vintage Club)おお、どうしたんだ、のっけから。

VM1989年から2004年までの「Player誌」と「Guitar Magazine」の広告ページのスクラップでしょ? 記事で紹介したときは「閲覧したい」「貸してほしい」「コピーさせて」と、凄い引き合いでしたよ。今でも定期的に問い合わせあるし。

FVまあ、知人が遊びに来た時に、ガレージで一緒に眺めていると、2~3時間あっという間に過ぎるね。記憶に残っているギターが出ていたり、当時の価格とか、タイムトラベルできる。若返る感じもするしな。「この広告みて、電話して、中野に行ったなあ」って(笑)

100万円もって1989年にGO~! - タイムトラベル・シリーズ 第1回

100万円もって1989年にGO~! - タイムトラベル・シリーズ 第1回

2022.9.23

VM広告に掲載されているコリーナ・シリーズを見ながら、「おお、モダーン14万円。FVが16万円、EXが20万円で三本買っても50万円」なんて時代ですよ。消費税が3%(笑)

FVだから、Heritage Korinaでも、気楽にエルボーカットしたり出来たんだな。

VMいま、そんな阿保なことやったら、非難轟々でしょう。

FVじゃあ、クラプトンはもっと非難しなきゃ(笑)

VMアーカイヴズって、やってるほうは楽しいんですが、観ている方々は、どうなんですかね?

FVそうね。楽屋オチにならないように、なるべく広く浅く紹介するように、努力しましょう。

VMあ、この写真で思い出した。ステッカードPAFの特集をやったときに、「刻印のTバッカーは後程」って言ったまま、やってませんよ、特集。

FVそうだった。この写真だ。

VMさらりと、6個を比較しておいてください。さらりと。

FV刻印でも、これはT-topじゃないね。

FVPattent Applied For TM時代のボビンに移行している。

VMつるつるのボビンと、ざらざらのボビンがありますが。

FVつるつるが後期で、そのままベースプレートだけ、スタンプタイプに変更されて、最後にPattent Applied For TMでスクエア・ウインドウ復活。

VMとなるわけですね。基盤タイプもありますが、出力測定はしましたか?

FVそれは、またの機会に…。

VMちゃんと整理しておいてくださいよ。この頃のピックアップはサウンドが評価されて、いまではコレクターズアイテムなんですから。探している人、多いんですよ。

FVベースプレートは、ダーティーフィンガーズと共用なのかな。ポールピース用の穴が12個開いている。ボビンを止めているネジの頭の大きさが2種類あるが、このアルミみたいな武骨なネジは、好きになれないなあ。

VMあ、ありましたよ、ダーティーフィンガーズ。

FV数年の間に、ピックアップの仕様とパーツが目まぐるしく変更される70年代後期だけど、最終的には、PAFステッカーが復刻されて、一応57Classic時代までは安定した外観になったから、よかったね。

VM次の写真は、何を言いたかったんですか?

FVあ、これは並べ方ね。どっちが好きだい?

VMそれって、聞きます?

FVいや、冗談冗談。じゃあ、これは?

VMうわ、貴重なZemaitisに、何やってんですか。2PU改造?

FV思い出してよ、ほら。エイプリルフール企画で、ステッカーシート作っただろ? これだよ、これ。

VMこの時、僕はまだVintage Maniacsにいませんよ。でも、覚えてますね。アコギにも貼ってませんでした? このステッカーシート、復刻してほしいなあ。

FVこれか。

VMうーん、ありそうでなさそうで、微妙に怪しいギターですが。カレンダーの4月のページに良いんじゃないですか?(笑)

FVこちら、ちょっとユーモアのある写真も、カレンダー向けに撮影したね。

桜の季節に、ロケとスタジオの両方で撮影敢行。

VMお蕎麦バージョンとか、クッキーバージョン、いろいろありました。スタジオといえば、パーツの宝箱カットも。

FVはいはい、これね。

VM美味しそうです~。

FVさすがに、8年間で連載400本以上となると、スラムダンクの276話を凌駕しているって。(VM君が後ろで“井上先生に失礼だ”と、連呼しています)撮影した写真のカット数も、大体一話で300カット以上は撮ってるから、12万ショットか。

VMフイルムカメラの時代だったら、12万カットをリバーサルフイルムに換算して、現像代いれたら、500万円以上ですね。はっきり言って、1989年ならモダーン10台、フライングV10台、エキスプローラ10台、合計30台買えてますよ。

FVプロカメラの商品企画やっていた立場から言うのも、誤解無いようにしたいが、デジタル時代になって、助かっているね。学生時代は、フイルムカメラのシャッターを押すのは、ワンクリック毎に、仕上がりをイメージするアーティストの緊張感というかね。

VMえーっと、蘊蓄はほどほどにして、今日の最後を飾るカットを紹介してください。

FVちょっと桜の話題も出たので、こんなのはどうかな?

VMピンボケってますよ。

FVあ…。

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