Canned HeatなBozoギター (後編)
偉大な製作家「Bozo」が、偉大なギタリストのために、わざわざイチからスペックを考えて、ボディシェイプも設計して、ネックジョイントとかすごく工夫して、練りに練り上げた珠玉の逸品。前編に続く後編の今回は、Bozo Guitarのパーツを中心にクローズアップで見ていきます。
VM (Vintage Maniacs)いやあ、渋いところきましたね。Woodstock世代でしょ、Canned Heatは。
FV (Fukazawa Vintage Club)ここで英語のお勉強だ。
VMお、恒例の。こうみえてもTOEIC満点ですから、なんでも聞いてください。
FVそれ、「Non-Reverse Firebiedの経緯と60年代 (前編)」で、自慢してたよね。
VMあの時は、たしか「5点×200問のテストの満点がなんで、1,000点じゃないのか」っていう疑問をほったらかしにして話題が進んでしまいましたよね(笑)
FV「Canned Heat」って、どういう意味なのかな?
VMえ~っと、「詰め込まれた情熱」っていうのか「もうれつに暑い」っていうのか、「Canned Heat Blues」っていうのもありましたけど。
FVどれも正解っぽいね。バンド名としては「アルコール依存症のスラング」からきているのかも。
VMTOEICって、結局は何度も何度も受験していると、時間配分とか会場の雰囲気とか、音量とか、場慣れしちゃって、実力とスコアは違いますよ。実際、あとで振り返ると確実に4問間違えてるし。
FVヴィンテージギターと全然関係ない話題になってる(笑)
VMFVさんは、発音下手なのに、会話でコミュニケーションミスをしないですよね。
FVアメリカのギターショーでギター買う英会話とTOEICは、あまり関係ないっていう人もいるし、私もそう思うよ。900点以上あれば、問題ないんじゃない?
VMリスニングはとにかく大事。ギタリストや音楽関係の人は、耳が良い人が多いので上達早いのかも。
FVで、全問正解でなくても990点(満点)とれるけど、満点は1,000点ではないってポイントは説明しなくて良いのかな?
VM問題によって難しさが違うし正解率が異なるので、難易度を調整するって書いてありました。例えば、リスニングに限っていえば、100問中5~6問間違っても、満点(495点)とれることがあります。
FVだから、TOEIC満点が必ずしも「全問正解」ではないってことだな。
VMヴィンテージギター版TOEIC、やってくださいよ。設問200問で。
FVうわ、厳しそう。 例えば…
Q.Which would you like to buy?
A) 1968 SG Standard cherry red Ex +++ $4,500
B) 1971 4 bolt Stratocaster SB neck refinish Ex $5,500
C) 1969 LP DLX pancake body large headstock gold Good $7,200
D) 1967 Telecaster blonde maple neck Schaller added Ex- $6,450
VMこれ、英語の問題じゃなくて、好き嫌いの話になってますよ…(爆笑)
VM英語の話はこれくらいにして、そろそろギターの解説をしましょうよ。
FVそうだね。このギターのパーツは、おそらく70年代のSG Customから取り外したのだろうから、その視点で見ていこう。
VMインレイのフォントが武骨でカッコいい。一目で持ち主が分かります。
FVアバロンも、随分と高級なメキシコアワビを使っている。成長が早い南洋のパウアシェルは、日に当たっていると、ブルーやグリーンの色が退色するからねえ。
VMトグルスイッチプレートは、裏に成型マークが入る前の60年代後期でした。
FVピックアップとか全体のパーツを見ていても、たぶん同一個体のギブソンから取り外したんだろうね。本体はいずこ…。
VM壊れたんですかね、ネック折れとか、致命的な。で、リペアするよりも作っちゃおうって。
FVいまなら考えられないけど、当時は「アリ」かも。1980年代って70年代のSG Customは、PAWN SHOPなら500ドルぐらいで手に入ったからね。ディマジオやSchallerとかのリプレイスメント・パーツを個別に購入して揃えるよりも手軽だ。
ピックアップは刻印にナンバースタンプ併用。スクリューは50年代。PUリングもギブソンの流用。
ギター用ネジのお話
2015.4.1
VMこうなると、ポットとかピックガードも、そのまま使っちゃえばいいですね。
FVそうだね、ハーネスとかポットとか、ひとしきりSG Customだと思う。そのわりに、キャビティプレートなんか、光の反射を考えてアルミを貼ったり、手が込んでて偉い。
さて、いかがでしたでしょうか。偉大な製作家「Bozo」が、偉大なギタリストのために、わざわざイチからスペックを考えて、ボディシェイプも設計して、ネックジョイントとかすごく工夫して、練りに練り上げた珠玉の逸品。
ウッディーなピックガードや寄木細工のバインディング、贅沢な木材、そして何よりも「唯一無二」なデザインの完成形は、あの「Harvey Mandelの為のBozo E/G 6st Nat」なのでした。
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