俺スキ - ファイヤーバード・メダリオン・チューンナップ

フライングVのメダリオン・プロジェクトにつづいて、ファイヤーバードのプロジェクトが始動。改造のベースとなった2016年のJapan Limitedモデルの仕様を見ていきながら、完成したメダリオン・ファイヤーバードをご紹介いたします。

Japan Limitedのファイヤーバード

VMいよいよやってきました、ファイヤーバード・メダリオン。いつ出るかと楽しみにしてました。

FVそういってもらえると待たせた甲斐があるよ。

VMまあ、「待たせた甲斐」っていわれるのも変なんですけど…。メダリオンVのプロジェクトからなんと5年経っていますからね。（2020年時点）

FVへえ、そんなになるかね。メダリオンVも、レギュラーモデルのチューンナップからスタートして、ボリュート付きのJapan Limitedの登場まで、とにかくルックスとサウンドの良さに定評があって、オーナーの方々からは褒めていただけているよね。

VMファイヤーバードでメダリオンのチューンナップが登場するまで時間がかかったのはなぜですか？

FVもっと早く着手したかったけど、ベースになるファイヤーバードがなかなか無くてね。

VMロングヴァイブローラ搭載のレギュラーモデルが無いですよね。

FVそうなんだよ。スタッドを埋めるのは、見た目も良くないし葛藤がある。

VMこの2本は随分とヴィンテージっぽいですけど、レギュラーモデルじゃないですね？

FV以前ファイヤーバードの特集で、ロングヴァイブローラとABR-1を搭載したファイヤーバードⅦのレギュラーモデルについて話したことがあっただろ？　でもⅤとなると、ロングヴァイブローラ搭載はヒスコレしかなかったんだよ。

VMえ～、そうでしたっけ。

FVそこに颯爽と登場したのが、2016年のJapan Limited Versionだ。

VM海外の連中は羨ましがってましたね。

FVサンバーストカラーだけなのが残念だけど、まあ71年のFBメダリオンも1色だけだから、いいか。

VMクロームパーツなんですよ、わざわざ。なんでニッケルじゃないんだろう。

FVそりゃ、ヒスコレと区別するためだ。

ヴィンテージと異なるロングヴァイブローラの位置

VMあれ、このヴァイブローラの位置って、ヴィンテージと違いますよね。

FVよく気がついたね。たぶんテンションの関係で、すこしブリッジに近くしているんだろう。まあ、あまり気にならないというか、言われなければ見逃す部分だが。

FVアームの付け根とピックガードの端っこの位置関係をみると、Japan Limited Versionは、すこしブリッジ寄りにヴァイブローラが取り付けられている。

レギュラーモデルと一線を画すJapan Limitedモデル

VMで、今回はメダリオンを搭載するチューンナップです。

FVあんまりいじるところが無いんだよ。ヘッドとか気になるんだけど、これに手を加えると、とんでもない作業になって、ヒスコレを買った方が早くなる（笑）

VMほんとだ。バンジョーペグじゃないし、突き板の段差も、さぼってつけてませんね。

FVまあ、さぼった訳じゃないだろうけど、ヘッドだけみるとノンリバースだな。

VM詳細を見ていくと随分リッチな作りですね。フライングVのJapan Limitedもそうでしたけど、すごくしっかりと木材も厳選されているし、レギュラーモデルと一線を画している気はします。

FVそりゃ、一番のお得意様である日本マーケット向けだからね。目の肥えたマニアが大勢いる。

VMスルーネック、しっかり再現していてうれしいです。セットネックだったらどうしようって心配しちゃいましたよ。