俺スキ - ジミヘンが50歳なら弾いたかな
1990~1991年にかけて400本限定で生産された「Jimi Hendrix Flying V Hall of Fame Edition」に注目。個人的趣味で「スキ」なギターをセレクトする「俺スキ」シリーズとして、パーツや細かい仕様を見ていきましょう。
目次
Hall of Fameモデルのジミヘン・フライングV
1990~1991年にかけて限定生産された「ジミ・ヘンドリックス・モデル」です。亡くなったのが1970年ですから、22年の歳月を経て企画されたことになります。「Hall of Fame(栄誉殿堂)モデル」は400本限定ということもあって、発売当初からファンの間で話題になりました。
何が嬉しいって、これです。ロッドカバーの「シリアルナンバー」。
こちらの個体は、Takegamiさん所有のジミV改です。
Vintage Maniacsでも取材させていただいたので、ご存知だと思います。ショート・ヴァイブローラ搭載で、かなりオリジナルに迫っていますね。
ジミヘン・フライングV - ショートヴァイブローラ搭載のマニア仕様
2018.10.26
さて、400本限定のジミVをクローズアップで見ていきましょう。まずは何といってもすべてが豪華なゴールドバーツです。ブラックのボディに映えます。
Hall of Fame JimiVの「俺スキ10ポイント」
1.ブリッジがABR-1でPatナンバーバージョンである(ヴィンテージっぽい)
2.テールピースもスタッドもゴールド
3.ゴールドのホットスタンプでジミヘンのサイン入り(中古で入手すると、このサインが消えかけている個体もあります)
4.トグルスイッチのナットも当然ゴールド
5.ストラップピンも当然ゴールド
6.本当はKlusonにしてほしかったけど、ゴールド・ペグ
7.ロッドカバーがシリアル入りの特注
8.ポットがかっこいい(というか、Gibson刻印になる前)
9.ピックガードは4PLY
10.ノブがヴィンテージ
ピックアップは、57 Classicではなく、498&500という普及タイプが搭載されていて、わざわざ限定生産なのに、意図がわかりません。
その割に、カバーはかっこいいです。
ヘッドストックのGibsonロゴ
ここまで見てきて、マニアの方は気になっていると思います。はい、その通り。ロゴですね。
当時のジミのVは、オープンオーではなくて、クローズドオーの白蝶貝ロゴが搭載されていました。これは、60年代後期のSGにみられる「角ばっているけど、マスキングなのでOの上が開いている」シェイプで、非常にめずらしいです。
まさに「Custom Model」ならでは、ですね。
ギブソンは2020年に150本限定(右用125本、左用25本)でエイジド・バージョンを再復刻していますが、①ロゴが角ロゴになっている(それでもオープンオーではない)、②ロッドカバーに縦のCUSTOM入り、③ショート・ヴァイブローラがベース無しのドンズバタイプになったの3点で、ほぼ100点満点のスペックに仕上がりました。
ヒストリック・コレクションの1967Vはマホガニーの1ピースボディがすばらしく、さらに軽量で、スペックとしては申し分ない逸品でしたが、これをベースにジミヘンV・チューンナップを企画する前に、2020年モデルが限定復刻されたのは嬉しいニュースですね。
クローズアップ・フォト
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