ジョーン・ジェットのキュートなLB69
今回はグレコのメロディーメーカーにステッカーを貼って、ジョーン・ジェット愛用のギターを再現します。ただステッカーを貼るだけでなく、ブラックのピックガードを特注で製作し、1ハムバッカーの図太いスペックにチューンナップ!
目次
ステッカーを貼ってメロディーメーカーをチューンナップ
ロシア在住のステッカーマニア君が、ジョーン・ジェット用のフルセットを作ってくれました。
ジョーン・ファンのみなさんには一番なじみの深い、「LB・69・TRIBLE8」のフルバージョンで、「FETISH」や「DISTORTION」、「🚺🚺マーク」が最高にイカシてます。
ギターに重ねて楽しむだけではもったいないので、今回は、ご本人にも気に入ってもらえるよう、本体に貼り付けてチューンナップしてみます。画像の2本のメロディーメーカーですが、左はヴィンテージ66年のチェリーです。もともとジョーンが弾いていたルックスですね。そして右が、オフホワイトボディにホワイト・ピックガードがキュートなGreco JJモデル(オリジナルはメタルノブでしたが、個人的趣味でゴールドのスピードノブに替えています)になります。ストラップは、もちろんジョーン愛用のACEヴィンテージを並べてキメてみました。
特注のピックガードで1ピックアップに改造
さて、ステッカーを貼る前に、すこしアッセンブリーの補正です。ブラック・ピックガードに1ハムバッカーの、図太いスペックにします。
ジョーンのLB69(と呼ぶことにしました・笑)は、後年ブラック・ピックガードの1ピックアップに交換され、そこにステッカーがバシビシ貼られているので、今回のロシアン・ステッカーをすべてジョーンと同じ位置に貼ろうとすると、フロントピックアップが邪魔になってしまうからです。
ちなみに、チェリーのヴィンテージに置いてみましたがヘンテコでした。
とりあえずアッセンブリー外してみると、こんな感じで、さっぱりしています。
でもって、ハダカにしてみるとこんな感じ。
外したアッセンブリーは大切に保管しておきます。
特注のピックガード製作とアッセンブリー搭載でお世話になったのは、お馴染み「MusiMagic のヨッチャン」です。いつもながら丁寧なお仕事ですね。
載せてみると、ずいぶん印象が変わりました。いい感じです。
ちょっと並べてみましょう。
イボイボのノブも再現
気づいた人は、気づいたと思うのですが、コントロールが1V・1Tになっていて、流行りのキルスイッチ(“切る”じゃなくて“KILL”ね・笑)搭載。そして、スピードノブには“ハンダゴテ”でつけた「イボイボ」がサイドにあって、スリップしないように工夫されています。これもジョーンさんご本人のスペックです。GibsonのJJモデルは、さすがにここまでは再現してくれませんでした。
実は、ジョーンさんが長年使用している、彼女のお気に入りのハムバッカーですが、これがどこを探しても無いんです。昔、アメリカの雑誌のインタビューで製作者のことを話していたのですが、特に製品として販売されているのでもなさそうです。クリームカラーのオープンピックアップカバーから覗くダブルホワイトのボビンが特徴的なのですが、今回はちょっとズルして、こんな感じで許してください。
たしか、Schaller製の樹脂ピックアップカバー・ダブルポールピースというのを、この時のために15年ほど前に買っておいたのですが(笑)、パーツボックスの整理が悪くて出てきません。発見次第ご報告します。
順番を間違わないようにステッカーを貼り付け
さて、準備ができました。
ステッカーは、ピックガードで隠れる部分にも貼るので、あらかじめボディから外しておきます。
順番を間違わないように。「69」は透明シートを外すと数字だけボディに残ります。
ここは、ピックガードの下に入り込む部分があります。
「69」に重なるように「TRIBLE8」を載せて、さらに「DISTORTION」や「FETISH」「🚺🚺」を貼ります。このあたりのステッカーは超クール。それぞれに、しっかりとしたメッセージが込められているので、興味あるファンは調べてみてくださいね。
前述のアッセンブリーは、ストラトノブの1トーンに、ギブソンノブの1ボリューム。そして武骨なスイッチは、KILLスイッチです。ほんとシンプル。
ジョーン・ジェットのメロディーメーカー完成
まあ、ステッカーを貼っていくだけなので30分ぐらいの作業なのですが、仕上がりはすこぶるCoolで、想像以上に「ジョーン・ジェット」しています。嬉しくなります。
ヴィンテージACEのストラップも、小物としてはキュートでしょ?
こうして仕上がったLB69モデル。メロディーメーカーを3本ならべてみると、その「ステッカーが似合うデザイン」に圧倒されます。シンプルに「かっこいい!」って叫びたくなりますね。
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