ひさしぶりにアーカイヴズ - 第1話

「ひさしぶりにアーカイヴズ」はそんな8年分のフォトストックからランダムに選んだカットを、当時の想い出とともに回顧する5話シリーズです。ぜひ、興味ある写真がありましたら、過去の記事も読んでみてくださいね。

ギブソンのピック よもやま話

ギブソンのピック よもやま話

2018.2.2

Vintage Maniacsのブログも、2015年に第1回を書き始めて8年が経ちました。毎週欠かさずに読んでくださるギターファンの方々、本当にありがとうございます。マガジンとして出版した冊子(1冊に約半年分が収録されています)もご好評をいただいているので、Vol.2以降の続編をリリースできるよう頑張りますね。(ということは、すでにVol.16までの記事があることになります)

アーティストケース、花盛り - Part 1

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2019.8.8

一年が52週ですから、8年だとここまで約400本の記事を書いているわけです。パーツやギターの撮影は、なるべくリアルに質感が伝わるよう、自然光をつかって極力デジタル加工せずに心掛けてきました。

「ひさしぶりにアーカイヴズ」はそんな8年分のフォトストックからランダムに選んだカットを、当時の想い出とともに回顧する5話シリーズです。ぜひ、興味ある写真がありましたら、過去の記事も読んでみてくださいね。

さて、冒頭の写真ですが、サムピックです。ファイアーバードⅢを撮影するときに、小物として引っ張り出してきたデッドストックのピックケースに、しこたま入っています。中学生のころは、ファイアーバードといえば「ジョニー・ウインター」。「ジョニー・ウインター」といえば「サムピック」。CBSレコードとの高額契約金が話題となり、「百万ドルのブルースギタリスト」なんて呼ばれていた、ギターヒーローです。

そういえば、中学三年まで一緒にバンドをやっていた浜田(篤則)君は、「ジョニー・B.・グッドの“ジョニー”は、ジョニー・ウインターのことだ」と、高校二年まで自信満々に誤解してましたっけ。もっとすごいのは、相撲大会でいつも初戦敗退する巨漢のベーシスト「大成君」は、「キャロルの曲を外人がパクったのが、ジョニー・大倉をモデルにしたジョニー・B.・グッドだ」と知ったかぶりしてたのに、誰も間違いを指摘できないぐらい矢沢永吉さんは、当時から偉大だったという事でしょうか。

Non-Reverse Firebiedの経緯と60年代 (前編)

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2023.3.17

変形ギターの撮影は、縦位置がなかなか決まらないので、毎回苦労しましたね。フライングVの様に、ある程度自立してくれるモデルはいいのですが。

ファイアーバードやエキスプローラは、ネックで固定するスタンドを持参せざるを得なくて、難儀します。

ヘリテイジ・コリーナ・エクスプローラー - Journey with the Explorer

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2018.10.12

フライングVの写真で思い出しました。この当時は、VM全員でメダリオン復刻に入れ込んでました。一番チカラをいれたのが、今では70年代復刻モデルとして定番になった、HystericTeeのTボビン復刻と、ゴールドに輝くシリアル入りブラスメダルです。

メダリオンへの憧れ - チェリーレッドのフライングV

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2015.4.5

メダルに関していえば、ヴィンテージを横にならべても区別つかない極上の仕上がりで、Gibson社からOEM供給の依頼があったくらい、北米でも話題になっていました。

完成した日は、みんな嬉しくて原宿までロケにくりだしましたよね。ちょっと同じギターの写真が続きますが、当時の熱い熱量を感じてみてください。

キャットストリートのラルフ・ローレンで。Kalamazoo工場っぽいレンガ造り
アンティークのトイを扱うショップの素敵なドアはMac Yasuda調
あっという間に日が暮れて…ピンクドラゴンをバックに

まあ、自立しないギターといえば、これも撮影の構図に苦労した一本です。サンダーボルト。

Kurt Wilson サンダーボルト - 変形ギターの憂鬱

Kurt Wilson サンダーボルト - 変形ギターの憂鬱

2016.5.27

Kurt Wilsonという北米屈指のコリーナ・ビルダーにオーダーして待つこと3年。5,000ドル以上つぎ込んだ変形ギターですが、一時「フライングVを真ん中で切って、逆さにして貼り付けたら、これにならないかな…」って考えたことありました。

似て非なるものです(苦笑)

ロケといっても、春夏秋冬・朝昼晩と撮影条件は異なります。日頃から「お、この背景はいいな」とか「建物がレトロだ」「錆びた風合いがアンティーク」などと、独りごとを言いながら街歩きしています。そして、太陽の向きや、影のでき方を想定する。これが大切。いざ「今日はレスポール持って何時にどこに行こう…」というスタートでは、なかなかピクトリアルなシチュエーションまでたどり着けなくて、ついつい観光写真みたいになりがちです。

みなとみらいの赤レンガ倉庫で、街頭が点き始めた時間帯から撮影をスタート。観覧車のライトアップを見越して、ギターのスタンドをセットします。3カットを見比べてみてください。

ちょっとダークになりがちですが、背景がクールです
これは、ギターの位置、背景の倉庫、宵闇迫る空のバランスがグッド
3枚から選ぶとしたら、これが一番躍動感あると思いませんか?

右後ろのビルを構図から外せば、出来上がり。レンガ倉庫を何度も下見して、この場所と時間を決めました。ライティングも街燈の光だけです。

まあ、あまり狙いすぎてもわざとらしくって、カレンダー用カットには向かないんですけどね。

原宿のカットをもう1枚ご紹介しましょう。「わざとらしく」っても、ここまでポップになれば、ポスターにしても良いかな…と。

 次に読むなら

もう一度見直してみると「美しい」
「言葉や説明」は、関係ない。ただ「美しい、カッコいいもの」を理解するために、知識と概念をデリートして、もう一度「感じ直す」ための時間を持とう。

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