カラマズーの冶具 Part 4 - 何に使ったかわからない治具

全4回でお届けする「カラマズーの治具」シリーズ最終回の第4回は、何に使ったのかがわからないものをご紹介。ES-335や左利き用レスポールなど、記載はあっても使用目的が不明の治具?を見ていきましょう。

ヘンテコなボディシェイプのB-14

VM (Vintage Maniacs)ギブソンにも、エピフォンにも、「B-14」っていうフラットトップ・モデルは無いですよね!

FV (Fukazawa Vintage Club)おいおい、なんだなんだ、藪からスティックに(古い…笑)

VMこれ、ボディシェイプ、どう見てもヘンテコですよ。

FV確かに、見たことないような。小ぶりのJ-200みたいでもあるし…。

VMまあ、謎なんですけれど、ここに実際存在するので、もしかしたら商品モデル名と工場での呼称が違うのかもしれませんね。

FVおいおい、そんな適当な事いうなよ。ギブソンが工場内で「隠語」を使っているパターンって、これまで見たことないよ。

VMこの両端のポッチ、なんですか?

FVわからん。

VMなんか今回「わからん事」ばっかりですね。「カラマズーの冶具シリーズ」を通して。

LEFT HAND PC63

FVレスポールシェイプの右のだって、冶具は冶具でも、何に使ったんだか目的がわからんだろ? ただのテンプレートかもしれないけど。

VMやたら「LEFT HAND」って殴り書きしてありますね。「PC63」って書いてあるのも…。

FVだろ? 手に入れたときにちゃんとヒアリングしておけばよかったなあ。

VM1959年とか1960年にレスポールの左用を作っていたから、その時のかな? あるいは70年代ぐらいかもしれませんね。

フラットトップ・ギター用?

FVこっちのは、やたら重いんだけど、釘を打って止めたりして手が込んでる。持ってみなよ。

VMうわ、これ3kg以上ありますよ。周囲にフエルトみたいなクッションが糊付けされてますね。

FVフラットトップ・ギターを作ってる人が見たらわかるのかもしれないから、あとで聞いてみようか。

VM先に聞いておいてくださいよ、もう!

ES 335 BODY

VMさらっと見てきましたが、これなんかも、冶具なのか、作りかけのボディなのか、ジャンクなのか、まったく意味不明なんですね。

FVはがそうとしたら割れちゃった…。

FVステンシルで「ES 335 BODY」って表記してあるから、それ用なんだけど、3枚重ねてボンドで貼り付けて…。

FVまあ、これから335のボディをくり抜くわけにはいかんから、ボディのアウトラインを曲げるとき用のテンプレートを捨てるときに3枚を貼り付けた…のかな?  ちなみに、アーチがついてるよ。

VM今回は全然調べもしないで、FVさんらしくない適当な発言が目立つので、一度ちゃんとルシアーさんに見てもらいましょうね。

FVかたじけない。

Blue RidgeかHeritage?

FV最後のは比較的コンディションが良くて、わかりやすいと思ったんだけど、センターに寄木細工模様が入っていて、どのモデルか確定できない。C-6(クラシックモデル)かと思ったけど違ってた。

VMうわ、むっちゃハカランダですね。たしかにC-6かとも思ったけど、Blue RidgeとかHeritageじゃないですか?

FVあ~、そういえば、あったね。60年代中期だっけ、Heritageって。そのあとBlue Ridgeって名前にかわって登場したモデルだ。最初だけソリッド・ブラジリアンローズウッドで、後からはラミネイトになったんだよな。

VMこれは表と裏で明らかに木目が違いますからラミネイトですね。でも、カッコいいなあ。

FV「133213」ってチョークで書いてあるのは、ネックのシリアルと合わせるためかもしれないな。

VM今回は、とりあえずハカランダの木目を楽しみながら4回のシリーズを終わりまーす。

FVお付き合いありがとうございました! 最後にちょこっとバンブルビーの「E」を(笑)

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