Tトップ・ピックアップのボビンの種類
バリエーション豊富なPatナンバー・ハムバッカーですが、今回は一般的なマイナススクリューのデカール付きTトップを12個揃えて、詳細な写真を撮影しました。個体ごとに違うボビンの数字やTマークの向きをじっくりご覧ください。
目次
ヴィンテージのPatナンバー・ハムバッカー
ヴィンテージのPatナンバー・ハムバッカーは、PAF直系のイナタイサウンドと、Tトップのルックスが相まってマイケル・シェンカーをはじめとしたハードロックのギタリストに人気で、オーバードライヴした泣きのサウンドは比類なき人気を誇っています。
Patナンバーのデカールが貼付された60年代のハムバッカーには次の5種類があります。
- プラススクリューでスクエアウインドウの付いた初期バージョン
- プラススクリューでTトップの移行期
- マイナススクリューでTトップの60年代中期~後期
- 3と同様で、ビニールワイヤーのもの(おもに74Vなど)
- マイナススクリューでPatナンバー刻印の70年代中期
マイナススクリューのデカール付きTトップ
バリエーション豊富なPatナンバー・ハムバッカーですが、今回は一般的なマイナススクリューのデカール付きTトップを見ていきましょう。
写真はそれぞれのピックアップを、正面・裏側・サイド・斜めから撮影しました。斜めからの写真でマグネットのサイズが確認できます。さらにボビンの埃を払拭して撮影。この画像で、ボビンとボビンの間の隙間が確認でき、若干「ハの字」になっているヴィンテージ特有の装着状態がわかります。最後に抵抗値を測定した写真を掲載しています。
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8
No.9
No.10
No.11
No.12
No.1~12まで出力はだいたい7.30前後です。ボビンはアジャスタブルポールピース側のナンバーが1か2、もう一方側は3か4です。規則性があるかと思うと、No.3とNo.4を比較した場合や、No.2と No.5を比較した場合のように、片側がひっくり返っている組み合わせもあるので不思議です。このような不規則なレイアウトで、よく大量生産できたものです。
この頃は、アジア製のコピーモデルに対抗するために、PUカバーにGibsonと刻印されたバージョンもありますので、別の機会に特集したいと思います。追記すると、Tトップのボビンは、この後70年代後半にはクリアーなタイプになり、ワイヤーが透けて見ることができます。
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