リバース・フライングV - 変形ギタートリオの復刻
大胆かつクリエイティヴなデザインを実現したフライングVへのオマージュともいえるリバースV。なんとも魅力的なモデルです。直線で構成された美しいフライングVのボディラインとヘッドストックは、リバースしてみても意外と破綻せずにバランスの良いアウトラインを保っていますし、演奏性も抜群です。
ギブソンは時々前触れもなく、うれしいリイシューやカスタムモデルをリーズナブルな価格で発売してくれます。今回紹介するトリオの内2モデルはGuitar of the Monthで企画されたギターで、日本での標準小売価格は大変入手しやすい設定になっていました。レギュラーモデルには無い趣向もこらされているので、ファンの方も多いと思います。
これらの変形トリオの共通箇所は、ともに比較的明るいマホガニーを使い、オール・ゴールドパーツに57クラシック・ピックアップ × 2と、カスタムショップに負けないスペックを備えている点でしょう。
ここではギブソンの仕様に基づき、一概に「マホガニー」と呼んでいますが、実際の色を見るとエクスプローラーはコリーナのようなライトイエローの印象を受けます。
それではこれから3回のシリーズで、復刻版変形ギタートリオを見ていきましょう。第1回はリバース・フライングVです。
このギターを見た人の第一印象は「あ、やっちゃった」という感じではないでしょうか。ギターデザインコンテストや、クラフトアカデミーの生徒さんのデッサンでもお馴染み(笑)一度は描いちゃいたいスタイルですね。直線で構成された美しいフライングVのボディラインとヘッドストックは、リバースしてみても意外と破綻せずにバランスの良いアウトラインを保っていますし、演奏性も抜群です。立てかけるとなんとも不安定なので横に寝かせてみました。
なかなかしっくりきます。ギブソンの「やらかし度」がすごいのは、2PUで1Vだけのコントロール。あとはスイッチだけの男っぽさ。
ヘッドはスプリット・ヘッドストックですが、カスタムショップのエクスプローラーのような大きなサイズではありません。コンパクトです。
ボディバックから見ると、きれいなセンター2Pになっています。
ヘッドストックを背面から見ると、少々寸足らずでキュートですね。
大胆かつクリエイティヴなデザインを実現したフライングVへのオマージュともいえるリバースV。なんとも魅力的なモデルです。カラーはナチュラル、ブラック、アイボリーの3色でした。
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