永遠の憧れ - 1971 Custom Flying V降臨 (前編)
特定のギタリストが弾いていたわけでもないのに記憶に焼き付いているギター。今回は前後編の2回にわたって筆者が所有するカスタム・メイドのナチュラルVをご紹介しながら、皆さんと一緒に「永遠の憧れ」に想いを馳せていきたいと思います。
記憶に残るギターって、ありますよね。好きなギタリストが好きな曲で弾いていた、特別なギター。筆者にとっては、例えばジェフ・ベックがブロー・バイ・ブローの時期に頻繁に使用していた、オックスブラッドのレスポール・スタンダード改とか。読者の皆さんにも、長年追い続けて、やっと手に入れた貼りメイプルのストラトや、リッケンバッカーの350SH、クラプトンのサイケペイントSGなど、持っているだけでそのサウンドが聴こえてくるような、とっておきのヴィンテージ・ギターがあるはずです。
『Vintage Guitar Magazine』で40年ぶりにカラー写真で詳細を紹介されたこのギターは、かつてNJのレッドバンクスにあった北米屈指のヴィンテージ・ギター・ショップ「Guitar Trader」のBulletinに白黒写真で紹介されたのち、長年所在が不明だった幻の「Custom Flying V」です。VGMの記事によると、ギブソン社の出荷記録には、「71年に1本(シリアル625654)、73年に2本そして74年に1本」と記載されています。合計で4本ですね。
2012年の「音の本棚」でも少し触れましたので、振り返ってみましょう。

音の本棚「Beyond my memory - Vの記憶」その1
Guitar Trader’s Vintage Guitar Bulletin 今年が2021年だか…
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音の本棚「Beyond my memory - Vの記憶」その2
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特定のギタリストが弾いていたわけでもないのに、これほどに筆者の記憶に焼き付いているフライングVは、他にありません。このレアなVが1,250ドルと記載されています。
Custom Flying VがStock Listに載った同じタイミングで「Guitar Trader」は、新品のFlying Vも販売しています。「5月中に購入すると、60ドル値引きして590ドルで貴方のものです」と謳っていますね。ですので、Custom Flying Vは「10年落ちのUSEDが新品の2倍」の価格だった訳です。
1982年製のフライングVといえば、70年代譲りのクサビと「しゃもじ」とよばれる丸っこいヘッドストック、そしてナット裏のボリュートが特徴でしょう。
筆者が所有するカスタム・メイドのナチュラルVをご紹介しながら、皆さんと一緒に「永遠の憧れ」に想いを馳せていきたいと思います。
VM…とか言っちゃって。また自慢話ですか?
FVなんか、悪意を感じるなあ(笑)自慢してないじゃん、いつも。
VMまあ、掘り下げる企画が多くて、それなりにタメになるから許しますけど。今回のギターは?
FVカスタム・メイドのフライングVだよ。クローズアップもあるから、楽しみにね。
VM変形ギター・ファンにとっては、とても楽しみですけど、もうちょっとバーストとかマーフィー・ラボとかも、ちゃんと特集してくださいよね。
FVLPスタンダードねえ。アーカイヴは楽しんでもらえたかな? 最近のエイジドは、すごく再現性が上がっているから、久しぶりにDave Johnsonにも一緒に会いに行こうか。
VM旅費、出してくれます?(笑)

ひさしぶりにアーカイヴズ - 第1話
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(バースト記事も、ちょっと変わった切り口で楽しんでいただけると嬉しいです)

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