ABR-1のサドル 復習編
クローズアップで59年から60年代にかけてスペックが大きく変化する「ABR-1サドル」を、わかりやすく画像で見直していきます。

VM (Vintage Maniacs)久しぶりに、パーツのディテール解説ですね。

FV (Fukazawa Vintage Club)あまり楽しそうじゃないね(笑) これでも、結構役に立つシリーズなんだけどなあ。
VMよっぽど、なんか新しい蘊蓄があるんですよね、この期に及んで、「復習編」なんてタイトルでぶち上げるんですから。
FVまあまあ、お手柔らかに(笑)今回は、クローズアップで59年から60年代にかけてスペックが変化する、「ABR-1サドル」を、わかりやすく見直しておこうとおもってね。

VMそういうことなら、賛成です。とにかく、ABR-1の復刻って、なかなか完璧な仕様のものがでないから、ヒスコレファンや、オリジナルのバーストオーナーも、サドルやスクリューのバージョンアップは、待ち遠しいと思うんですよね。
FVでは、とりあえずシンプルに「59年と61年と66年のサドルスクリューは、違うよね」って事と、「59年と61年って、ブラスサドルの形状が違うよね」っていう2点の内、前者を。

VMこの写真だけ見れば、もういいんじゃないですか? 古い順に右からですよね。
FVまあ、そうなんだけど。一番右って、かなり昔のVintage Maniacsで「サドルの特集」やって以来、あまり言及してこなかったから、みんな忘れてるんじゃないかと思ってさ。

FV59コリーナVのケースポケットに入っていた、「予備の未使用ABR-1」だよ。サドルは、ゴールドとニッケルの未使用が混ざってる。

VMおお、これは見応えありますね。FVさんの蘊蓄が無い分、画像が新鮮ですよ。
FVまあ、百聞は一見に如かずってやつか(笑)


FVとにかく、手をかけて一つ一つ研磨してアーチが付いているから、相当気合入っていたんだろうね、50年代のサドルスクリューは。
VMよく、スダレブラスサドル+フラットヘッドスクリュー+ノンワイヤーABR-1で完璧バーストブリッジっていう印象ありますけど。
FVそれはそれで良いと思うよ、オリジナルのバーストでも、ノンワイヤーだから弦交換でサドル失くしちゃって、60年代に交換すると、「サドルもスクリューも、フラットヘッド」だろうから。
VMでも、サドルのシャープヘッドとフラットヘッドって、弦との接地面積が違うから、音への影響もありそうですよ。
FVそこまで拘るかどうかは、個人差だね。ただ、フラットヘッドのスダレサドルを復刻したときは、多くのSGファンやフライングVマニアから、「この音だよね」って、コメントをいただいてうれしかった。

VMえっと、これは60年のES-335だから、フラットヘッドスクリューですね?
FV正解。ただし、思いっきり初期なので、エッジの面取りが丁寧だ。


VMわかりやすいですね、このアングルだと。ところで、冒頭の写真なんですが、ヴィンテージのサドルを削ったんですか?


FVいやいや、ヴィンテージの方は、持ってたSGの前オーナーが、スクリューヘッドに弦が当たるから、自分で削ったんだろう。交換したときに、取っておいたんだよ。
VMほんと、FVさんって、なーんにも捨てない人ですよね。整理整頓できない割りに。
FVネズミ年生まれだからさ(笑)
VMえっと、66年のサドルですけど、この写真の個体は、比較的エッジの面取りがはっきりしています。


FVさっきの「削っちゃったオーナーの話」じゃないけど、たぶん「弦がスクリューに当たってビビるぜ」っていうギタリストからの意見を反映させたんだろ。
VMなんで「びっくりするんですか?」
FVその「ビビる」じゃないよ。わかっててボケるの、やめなよ。突然「ザックワイルドが、ビビってる光景」が、目に浮かんだじゃないか!

VMうわ、僕もイメージ焼き付いちゃいましたよ(爆笑)
FVまあ、そんな感じで、エッジに角度をつけた「改良版66スクリュー」が、これだな。


VMパーツディテールの話だって聞いて、今回は気乗りしなかったんですが、画像で見て納得。
FV読者のみなさんにも、そう言っていただけることを願っているよ。

VMそういえば、冒頭の画像に戻るんですけど、右のサドルスクリューは、なんですか? 現行タイプですよね。

FVあ、これね。現行ギブソンのスクリュー素材を調べたくて、切ってみた。
VMひえ~。
FVブラス素材って、どんなに錆びてても、ちょっと磨くと金色にピカピカに輝くよねえ。

FV久しぶりに、サドルのクローズアップだったけど、まあ、こんな部分にも、ギブソンの生産工程や、品質改善の跡が見れて、興味津々だよ。

VM次回からは、ルーペ持参しまーす。
FV必需品(笑)
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