チェット・アトキンス・モデルの仕様比較 - 初期と後期のパーツ紹介

クイーンのブライアン・メイも使っていたチェット・アトキンス・モデルですが、なかなか解説している記事を目にしません。今回は82年と89年の2モデルの画像を見ながら、スペックの違いを紹介していきます。

82年と89年モデルを細かくチェック

Vintage Maniacsチェット・アトキンス・モデルって、なかなか特集記事が無いですが、ファクトリーツアーやカタログで見てみると相当成功したモデルだったんですね。

Fukazawa Vintage Club前にも書いたけど、イングヴェイ・マルムスティーンだって、マーク・ノップラーだってブライアン・メイだって、レコーディングでもライブでも使ってたんだよ。

VM前期と後期でヘッドやブリッジの形状が変更されますよね。

FV自動車でいう「フェイスリフト」みたいなもんだろう。見栄えの。

VMWine Redモデルを紹介した記事では、コントロールにガリが出やすいから、いつか分解しようっておっしゃってましたね。

FVそうそう。で、それが今回。ちょうど82年モデルと89年モデルの撮影をしたので細かく見ていこう。

ボディカラーの違い

VM随分とカラーの印象が違いますね。

FVどちらもアンティーク・ナチュラルなんだけど、82年はコリーナ・シリーズのような、ちょっとアンバーの飴色がかったカラーに見えるね。単なる日焼けかもしれないけど。

VMうーん、かなり違いますよ。そもそものラッカーが違うんじゃないですか?

仕様が変更されたストラップピン

FV細かいことだけど、パーツが仕様変更されているのを見つけたぞ。

VMなんかうれしそうですね、工業製品のアラ探し(笑)

FVおいおい、ひとぎきが悪いなあ。まあ、こう見えても一応上場メーカーの商品企画をやっていたから、こうした「無断のスペック変更」については、アフターパーツ部門泣かせっていうか、気になるんだよ。

VMで、どの部分ですか?

FV初期はストラップピンが菱形のロックタイプだよ。

VMあ、デッドストックパーツ紹介の記事で登場した「ボディに傷がつくスグレモノ」ですよね。

FVなんか表現がぐちゃぐちゃだな。褒めてるのか?

VMわかんないっすね。

FVヘッドの突き板はずいぶん色が違う。フィンガーボードはエボニーっぽい。

初期型の四角いケース

VMハードケースも違うんですね。

FV初期の四角いケースは、80年代のブラウン・スリムケース同様、しっかりと「ハンドルが壊れている」ね(笑)

VMVintage Maniacsの通販でハンドルを買いなおしましょうよ。

FV四角いケースって、やっぱり重いから不評なんだろうね。

ギブソンの工夫がみられるコントロール部

VM他のパーツの画像をお願いします。

FV電気仕掛けというかピエゾ・ピックアップなので、外観のシンプルさと比較して内部は複雑だね。

VMコントロールが独立していますが、弦ごとに構成するんでしょうか。

FVそんか感じだね。そしてバッテリー。

VMあれ、スクリューが木ネジじゃないですよ。

FVアンカーを打ってある。頻繁にバッテリーを交換すると木部が傷んでバカになるから、しっかり耐久性を考えてのことだろう。真面目だね。

VMやっぱりツアーで酷使される前提ですね。特にアメリカは広いですから、「ツアーの途中でネジが壊れた」ではすまないんでしょう。

FV最後に「悪名高きガリのポット」だけど、ここは82~89年まで改善の兆しがないね。

VMでも、よく見ると普通のポットを縦に2つ、背中合わせにしているだけですよね。

FVあ、そうか。なら普通のオーディオポットでもなんでも、あり合わせで都合がつくから合理的なんだな。ネジも、ほかのモデルで見たことがない長さだけど、よく耐久性を考えているね。お見事、ギブソン!

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