音の本棚『The Gibson』のおまけ (前編) - コンソールグランドとスカイラーク
音の本棚『The Gibson』では発刊当時のノースカロライナのギターショーの様子をお伝えしました。今回は同本にも掲載されたコンソールグランドとスカイラークをご紹介。『The Gibson』を眺めていると無性にコリーナが欲しくなります。
目次
ノースカロライナのギターショーとテリーサ・パーマー
VM (Vintage Maniacs)えーっと、前回どこまでいきましたっけ。
FV (Fukazawa Vintage Club)発刊直後の『The Gibson』を、ノースカロライナのギターショーまでハンドキャリーしたって話だろ?
VMそういえば、音の本棚『The Gibson』というムック本で、FVさんが「隣町からショーにギターを売りにきていた兄妹の妹さんがテリーサ・パーマー似でギター上手かった」って言ったの、覚えてます?
FVうん。覚えてるよ。こう見えてもテリーサ・パーマーのファンだからね。
VMどう見えてるんですか?(笑) で、そのテリーサ・パーマー(YouTube動画)さんですが、彼女が主演の映画「The Choice “きみがくれた物語”」の舞台がノースカロライナでしたね。
FVそうそう。なんか自分の想い出と交錯して、なんどもDVDで観たよ。舞台はウイルミントンという美しい海辺のリゾート地だよね。映画撮影も盛んで「東のハリウッド」とか呼ばれているらしい。
VMそして、テリーサ・パーマーが演じるギャビーの実家がサウスカロライナという設定。
六弦と八弦のラップスティール
FVで、いつギターの話になるのかな?
VM今回は「おまけ」ってことで、ラップスティール第2弾なんですが、普段のレスポールとかSGとかじゃないんで、ちょっと色気を添えようと思って(笑)
FVお、これは「コリーナのピックガードは白か黒か?」っていう論争用の……。
VMいつか、コリーナ・コレクターの方々と鼎談やりたいっすね。
FV本題は、コンソールグランド第2弾だろ?
VMあれ? 一度紹介しませんでしたっけ?
FVそれは、こっちのトラメのコンソールグランドだ。さっきのケースは、別の。
VM『The Gibson』に掲載されていたのは、これですね。
FVほかにも、コリーナのラップスティールとか、カントリーミュージックっぽい楽器が掲載されていて、このムック本は穴が開くほど読み返したよ。1992年発刊だから、もう30年前だね。
VMこの写真みて、「オリジナルのコリーナVは高くて手が出ないけど、ラップスティールなら部屋に飾るのにも手頃」とかで、弾けないのに集めている人が……。
FV私だよ、それは(笑) 嫌味だなあ。
FV八弦ってめずらしいだろ?
VMってことは、この2本をくっつけると。
FVこれになるってことさ。
VMちがいますよ、よく見てくださいよ。これ、八弦のダブルネック・コンソールグランドですよ。
FVえっ? そんなのあったの?
VM「あったの?」じゃなくて、基本的にコンソールグランドって、カタログでも八弦のダブルネックですよ。
FVへえ、知らなかった。めずらしいんだね。
VMそうじゃなくて、SKYLARKの八弦がめずらしいんですよ!
FVまあ、せっかくだから、プレーントップのも見ておくか。
VMレスポールじゃないんだから、「トラメ」とか「プレーントップ」っていう呼び方、やめません?
コンソールグランドのカタログ
FVじゃあまずは、カタログから観ていこうよ。
VMほぼ同年代のカタログですね。でも、20ドル値上がりしています。
FVちまいな。
VMメーカー出身のFVさんが、そんな発言しちゃだめですよ。人件費とか材料費とか、60年代は毎年アメリカの経済成長がすごくて、著しく賃金も高騰してた時代です。
FVでもさ、フライングVが247.5ドルだろ? 当時、おじいちゃんがどっちを買ったかによって、ずいぶんと遺品の価値として……。
VM神様、FVさんにバチ当ててください!
FVでさ、『The Gison』に戻るんだけど、このムック本でヴィンテージのVやらEXやらを眺めていると無性にコリーナが欲しくなるわけだよ。
FVで、後ろのほうをペラペラみていたら、SKYLARKがKorina製ですって書いてあって。
VM居ても立ってもいられないって事ですか。
FVまあね。
VMで、手に入れたけど弾かないから、弦の数も覚えていないっちゅう、恐ろしい人だ。
FV買ってから不思議におもっていたんだけど、カタログでは「Console Double Deck」ってモデル名だろ?(Double Neckではありません)
VM50年代は「Console」です。60年代初期になると「Console Grande」と「Console」のラインナップに増えてますね。
FVだけど、本体に記載されているのは「Consolette」というモデル名だけなんだ。
VMコリーナなら何でも欲しいFVさんの収集癖を解説している前編ですが、引き続き後編では細部を見ながら、50年代のギブソンの漂う「香り」を感じていただければ幸いです。
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