その場しのぎのGibsonパーツカタログ 後編
後編の今回は2000年代のパーツカタログに注目。ジョン・レノンのシグネチャー弦や充実したグッズやアクセサリーなど、カタログをじっくりと見ていきます。フィニッシュのカラーコードや、新しい発見もご紹介。
目次
アーティスト・シグネチャー弦
VM (Vintage Maniacs)前編の「ディッキー・ベッツ師匠のシグネチャー弦を知らない」という暴言で、ほうぼうからコメントをいただいたFVさんですが…。
FV (Fukazawa Vintage Club)いやあ、すまんすまん。迂闊だったよ。10年経った2004年の日本版カタログにも、しっかりとラインナップされてたね。1,500円だ。
VMまあ、言っちゃなんですけど、大御所お二人「Les Paul」「B.B. King」は1,700円で、そのほかのギタリストが1,500円というのは、何が違うんでしょうね。
FVもっと驚いたのは、ジョン・レノンの弦。「小野ヨーコさん協力」って書いてあるけど、敬称の使い方がおかしいかも。
VMで、今回はどんなポイントでカタログを見ていきましょうか。
FVあまりチマチマと細かいチェックをしても、2000年代のカタログはページ数が膨大すぎて、粗探しもできない(笑)から…。
VM弦の説明は、けっこう丁寧で好感もてますよ。
VMジョン・レノンはアコースティック弦もあるのかー。数量限定って、そそりますね。FVさんの「弦コレクション」(笑)にも、珍しいモノがありそうですが。
FVそんなのほじくり返しても、何も出てこないよ。
VM30年前の弦を未使用で保管してる人って、そうとうヘンだと思いますけど、周りのコレクターから何か言われませんか?
FV20年前の弦なら「ただの中古」だけど、それもあと30年たったら骨董価値が…。
VMでませんよ、たぶん(笑)
50~60年代のギター弦の中には、秀逸なパッケージが人気を博し、Gibsonヴィンテージ・ストリングスの箱同様、北米コレクターのあいだで結構な価格で取引されているモノもありますね。
カタログに載っている欲しいモノ
FV2000年代に入ると、カタログに載っているグッズやアクセサリーも充実してるよ。
VM欲しいモノ「ザ・ベストスリー」やりましょう。
FVいいよ。じゃあ、第3位。ピンズの中の「Gibsonロゴ」。
VMおお、ピンポイントできますねえ。2位は?
FVポスターでもおなじみの「Leg VデザインTシャツ」。これを着て、日比谷ミッドタウンを歩く勇気ないだろ。
VMそして栄えある第1位は…。
FVこの「デザイン不明のステッカー」。
VMひえ~、久しぶりにやらかしてますね。ステッカーをカタログに載せるのに「画像は秘密」 みたいな、えらいことで。
FVだろ?(笑)
Gibsonのカラー(フィニッシュ)コード
FVまあ、そんなこんなで、見応えある「総合カタログ」だけど、結構丁寧にカラーコード(フィニッシュコード)を整理してくれていて、ギブソン・ファンは必携かもね。
VM本ページのモデル毎に、ちゃんとカラー名称はフルネームでも載っていますけど…。
FVあ、ほんとだ。
FVなんとなく、略称が載っていた記憶があるんだけどなあ。
VMそれ、2005年総合カタログのカスタムショップ欄ですよ。
VMほら、略称でしょ? ただし、同じカタログでも、レギュラーラインのカラーは略さずに、きちんとフルネームで明記しています。
FVうーん、力の入れどころが理解できんな。
「月」「ハート」「スペード」
VM発見したことを、もうちょっとしゃべってていいですか?
FVこの時代は君のほうが詳しいから任せるよ。深堀りしてくれ。
VM弦の材質を表すマークなんですが、こんなアイコンを勝手につくってるんですよ。
FVあじゃばー。弦のアイコンに「月」「ハート」「スペード」って書かれても、それを参照しないだろ? 呪い(まじない)みたいだな。あと、ゾンビっぽいパッケージは店頭ではアピールしそうだが。
VMそれは、僕もそう思いました(笑) もうひとつ発見が。ギブソンがディマジオやダンカンに略称をつけて、カタログに載せてました。
FVまさか…と言いたいが、載ってるね。好き勝手やってるイメージあるけど、営業担当者は苦労しただろう。
VM最後になりますが、ヒストリックコレクションのカタログに付属していたカラーチャートは、それなりに秀逸なイメージがあるので、復習の意味でご紹介します。
FV綺麗だね、印刷が。
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