トラスロッドカバーかく語りき 前編 その1
ギブソンのトラスロッドカバーは、アーティストモデルや特注モデルのために作られたタイプも多く、たくさんの種類があります。この特集ではトラスロッドカバーの多彩なバリエーションやマニアックなポイントを全8回連載でお届けします。
目次
8回連載のトラスロッドカバー特集スタート
Vintage Maniacsいよいよ、ご自慢のコレクションを見せびらかす時がきましたね。
Fukazawa Vintage Clubあいかわらず嫌味だな。
VMだいたい、何枚もってるんですか?トラスロッドカバー。
FVカラマズーのデッドストックを入れたら数えきれないが、種類で言えば、まだ全部は揃ってないよ。
VM大事な「The Les Paul」のウッドプライのを手放して後悔してるんでしょう?
FV昔の話だから掘り返すなよ。
VMロッドカバーは8回連載ですから、気を抜かないでくださいね。
ギブソンのパーツカタログ
VMこれは70年代のギブソンのパーツブックです。
FV定期的に配布というか、販売店向けに有償頒布していたバインダーだ。中を開くとパーツの写真や部品番号が載っていて、オーダーするときに使ったんだろう。
VMジャズギターやアコギは、モデルネームをロッドカバーに入れるのが流行ったんですかね。
FVソリッドギターも、60年代は「Custom」や「Les
Paul」などシンプルな文字が刻まれていたけど、70年代はモデル名も多いから、ディーラーが説明するときにスペックとモデル名を間違わないためだろう。
VMパーツ番号を見ると、ロッドカバースクリューの「#15050」がゴールドで、「#15051」がニッケルなのがわかりますね。
Futura、Invader、Spirit、Goddess
FVまずは、ネーミングからしてヒットしなかったモデル、Futura。
FVそして、姉妹機のInvader。
VMギターの紹介をせずに、どんどんいきますね。
FVいまはネット検索で簡単な画像ならすぐに出てくるだろう?Futuraは、ひとことで言えば缶切りみたいなシェイプのギターで、オレンジとかバハマブルーとか、おおよそギブソンっぽくないカラーが充実してた。カート・リンホフのFuturaとは違うモデルだよ。
VMInvaderはレフティですが(笑)Spiritって、LPTVみたいなモデルですか?トラ目のバースト仕様やバナナヘッドとか、微妙に脱線したデザインが多かったですね。
FV80年代はレギュラーモデルに差をつけるためにいろんなネーミングをしてたからね。Invaderは一見普通のレスポールシェイプでソリッドボディ。
VM次の2枚は近年のロッドカバーです。GoddessはブルーバーストとかパープルバーストのSGとレスポールがありました。透明なボビンのピックアップが特徴的でしたよね。
FVあ、Futuraもう1枚あったわ。
The SG
VM次はThe SG。ウォルナット材を採用した珍しいソリッドボディです。短命だったと記憶していますが、ロッドカバーのスペックは年代差がありますね。
FVその通り。日本では人気薄だったThe
SGだけど、欧州では「こんないいギターを安価で作ったギブソンはすげえ!」って、雑誌レビューはベタ褒めだったから世の中わからんよな。それで追加生産するときにロッドカバーも手を抜いたんだろう。左の2枚は彫り文字だけど、右のはプリントだね。
VMおおおおお、確かに言われて気づいたけど、気づかなくてもどうってこと無いような…
入手が難しいロッドカバー
FVあんまりヘンテコなモデルのロッドカバーばかりじゃ、ロッドカバー特集の初回を飾るのにふさわしくないから、なかなか手に入らない3枚を紹介しておくよ。
FVラストは、ベルシェイプながら縦横ともにコンパクトサイズのバンジョー用だ。
VM楽しんでもらえましたでしょうか。この自慢話があと7回も続くと思うと心配ですが、Vintage Maniacsファンの方は、どうか大目に見てあげてください(笑)
FV失礼だな、君は(笑)
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