音の本棚「リッチなWeekend」B.C.Richと共に (番外編)
前・中・後編の3回でお届けしたB.C.Rich特集。今回はその「番外編」というアプローチで、『The Guitar』の1~3に登場するB.C.Richを回顧する音の本棚です。
VMのっけから、レアな写真ですね。『The Guitar 1』かな?
FV大ファンだったからねえ。特に衝撃を受けたのは、1967年発表のアルバム「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ」。ジャケットがすごい。
VMAndy Warholのデザインした「バナナ」ですよね。ユニクロのTシャツ持ってます。
FV高校時代に初めて買ったんだけど。とにかく同級生の北田君(昌宏:INUのギタリスト)や羽毛田君(丈史:ピアニスト)が、休み時間に熱く絶賛してたから、印象深かった。
VMで、この写真ですか。
FV「なんとなくすごい人らしいぞ」と感じていたルーさんが、大好きなシーガルを弾いてる。
VM「ルーさん」って呼び方、やめてください!違う人の顔が浮かびますから。それと、思うんですけど、その頃からいびつなアプローチですね、音楽に対して(笑)
FVうーん、やっぱギターに目がいくよね。
VMいわゆる「イーガル」です。ダブルカッタウエイに移行した、初期。
FV今回は「番外編」というアプローチで、The Guitarの1~3に登場するB.C.Richを回顧する、音の本棚でいいかな?
VMまずは、リック・デリンジャーさんです。楽屋ショット、ザワザワ感がいいですね。コア・コアのモッキンバードと、メイプル・メイプルのイーグル。
FVカタログでいえば、この2本になるね。モッキンバードはインレイが雲型のシュープリームだ。最上級クラスね。
VMこれ、スイッチがよくわからないです。それでなくても、ごちゃごちゃしているB.C.Richのコントロールなのに、なんですかね、これ。
FVいやあ、細かいところまで、よく見てるね。
VM誰かさんの「チマチマ癖」がうつったんですよ。
FVマスターボリュームなんだろうけど、そもそもが、B.C.Richはマスターボリュームが付いてるだろう。
VM次は、山本恭司さんですね。
FVコアのイーグルは、この写真が起点だと思うんだけど、B.C.Richコレクターの間でも、一番人気のスペックだ。(私見です)
VMこっちのコア・モッキンバードはシュープリームですね。斉藤光浩さんの愛器です。
FVスイッチ、一個少なくない?
VMえー、「チマチマ返し」ですかあ…。どれどれ。あ、ほんとだ。
FVDual Sound Swithが無いのかな? となると、フロントかリアがスーパーディストーションなのか、もともとPAFだったのか。
VMうーん、この画像だけでは、判別しにくいですね。ご本人に聞かないと。
FV続いては、おそらく日本でいちばん有名なB.C.Richのベース。後藤次利さんの登場です。
FV非常にスタンダードなスペックだ。カタログでいえば、これかな?
VMでも、ピックアップの向きが違いますよ。
FVあちゃー、ほんとだ。 目指すところがよくわからんな。カスタムオーダーだったんだろうか。
VM見れば見るほど、こんがらがってきますね。
FVボディの構造にしても、スルーネックと左右のボディを挟むストライプっぽい板があるのとないのと。
FVルックスが随分ちがってくるから、まさに「店頭で一本ずつ試し弾きしてから買う」って感じでないと。
VMところが、ブームになった70年代後半は店頭に在庫がなくて、入荷即売れだったそうです。
FV当時の価格で50万円前後してたから、高級なギターだけど飛ぶように売れたんだな。
VM続いては、エアロスミスのバックステージからのショットです。ジョー・ペリーさんのギターではありません。ジミー・クレスポさんの愛器です。
FVなにがなんだか、わからんが、すごい感じがする。
VMそんな無責任な解説しないでくださいよ。ジョーさんのは無いんですか?
FVちゃんと『The Guitar』に載ってるよ。ジミーのとならべると紅白だ。めでたい感じ。
VM「紅白めでたい」といえば、うじきさんのも、ド派手でした。
FVアメリカツアーの楽屋に遊びにきてくれたB.C.Richのスタッフが、カスタムペイントに仕上げてくれたと書かれているから、正真正銘のファクトリーオリジナルだ。うらやましい。
VM土屋昌巳さんのシーガルも、記憶に残っています。
FV順番に見ていこうか。【音の本棚「リッチなWeekend」B.C.Richと共に (後編)】でも触れた、西慎嗣さんがステージでくるくる回していたギターが、この2本。子供たちはマネしないでね(笑)
VMこちらのカラフルなシリーズは、どなたのですか?
FVパット・ベネターのギタリスト「Neil Geraldo」さん。全部が雲型インレイのシュープリーム。むちゃくちゃリッチ。
VMいやあ、こうして振り返ると『The Guitar 1~3』までは、かなりB.C.Richが鎮座していますね。ものすごいブームだったのがわかります。リック・デリンジャーさんや、リタ・フォードさん。ロックっぽくて、さまになってますね。
FVじゃあ、番外編ふくめて4回シリーズでお届けしたB.C.Richの最後、やっぱりこの姉御に〆ていただきましょう!!
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