トフィーブラウンのSGやストップテールピースのSGは、本当にあったのか?
SGはファイヤーバードなどにくらべ、意外とカスタムカラーが少ないモデルのギターです。その中でも突出してレアな、トフィーブラウンのSGを紹介します。
ギター・マガジンのSG特集(2016年10月号)や、Tony Baconの「The SG Guitar Book」で近年再注目されているGibson SGモデルですが、どの雑誌の特集を読んでも言及されないのが「トフィーブラウン・フィニッシュ」と「アーティストケース」です。
トフィーブラウンは60年代後半から「再生産のレスポール・ゴールドトップ」のバックに採用されたカラーとして一般的ですが、70年代中期になると、一部のSGモデル(ProやDeluxe)でみられるようになります。アーティストケースは70年代のカタログに写真入りで登場しているのにレアで、実際に流通していた数は限られていたようです。
SGはファイヤーバードなどにくらべ、意外とカスタムカラーが少ないモデルのギターです。その中でも突出してレアな、このカラーを画像で紹介してみましょう。
バックから見ると、同年代のGuild S-100や、B.C. Richのナチュラルに似ていますね。
76年に復刻されたエクスプローラーや、74年のナチュラル・フライングVにも通じるところのあるカラーですが、ナチュラルとトフィーブラウンでは下地のフィラーが違う印象です。
近くで見ても木の導管がみえない、まったりした仕上がりになっています。
次の画像はレアなストップテールピース仕様です。70年代は、バットウイング・ピックガードのSGスタンダードにはロング・ヴァイブローラが標準搭載でしたから、ストップテールピースやビグスビーは特別仕様でしょう。
ロッドカバーには「CUSTOM」の文字があります。
ネックジョイントやバックパネルなどをチェックしてみても、おおむねスペックは通常のStandardと同じでした。
もともとトフィーブラウンがアーティストケースとセットで店頭販売されていた訳では無いのですが、筆者の個人的な趣味で、コレクションとして保管する際にはこの組み合わせにしています。
クラプトンのサイケなSGに似合いそうなこのアーティストケースも、ギブソンに復刻してほしい限りです。
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