Korina Vに必要なもの - 中編 | ヴィンテージギターとパーツのブログ

VMいよいよ、満を持しての登場ですね、コリーナVのハンドメイド。

FVギブソンのヒスコレが完成度高いので、あえてハンドメイド・レプリカにアプローチするか、迷うところだったけど。

VMでも、まあ、いろんな面で奥が深い「Korina V」なので、FVさんなりに中身の濃いレポートにしてください。

FVありがと。(笑)

VMで、今回ハンドメイドしていただくVですが、どんなスペックになるんですか？

FV読者の方からも、テールピースとピックガードの位置や、ヘッドストック形状、ネックジョイントの厚み、いろんなアドバイスをいただいているので盛りだくさんにしたいね。

VMここと、ここを「塗るかどうか」迷いますね。

FVそうだね、とにかく「ハンドメイド・レプリカをベースにした、ハンドメイドを製作する」というアプローチだから、よほど細部に配慮しないと、ヴィンテージっぽくなってこない。

VMパーツは、すべてヴィンテージですか？

FVそういう訳にもいかないので、ドイツのAndy（Andy Nowak Crazy Parts）と一緒に企画した「①テールピース②サイドラバー③ピックガード」を使おうと思う。他は、ヴィンテージパーツにするよ。

VMえ、ちょっと待ってください。前編読んでくださった読者の方々は「ピックガードも作るんじゃないの？」って思ってますよ。

FVあ、そうか。了解。じゃあ、作ろう。(笑)

VMおさらいになりますが、ここでご覧いただいているのは、Billy Gibbonsさんの1958Korina Vです。コンディション良さそうですね。

FV出荷された楽器店のリストが載ってるぞ、この本。

VMさすが、あるところにはあるんですね、こうしたカラマズー時代の資料が。

FVまあ、ギブソンは、当時からちゃんとした量産メーカーだから、出荷履歴とか検品リストは、決算資料としても必要だったろう。工場の手書きの帳簿は、すごく丁寧だよ。

VMパーツを見ていきましょう。

FVボディサイドに取り付けるラバーは、位置決めのテンプレートもセットにしておいたので、これを購入された人は、使いやすかったんじゃないかな？

VMVは、共通パーツが少ないので、こうして単体でみているだけで、「おおお、Korina Vか！！！」って、燃えますね。

FVそれって、「萌える」じゃないのあ？

VMいや、俺、今日は暑いっすよ。

FV「熱い」だろ！？

VMちょっとここで脱線してもいいですか？

FVいいよ、いつもの事だから。

VM読者のかたから、ご質問です。「フライングVとエキスプローラとファイアーバードのピックガードって、仕様が違いますか？」（福島県A.K.さん）

FVだれ？A.K.さんって。

VM有名なコレクターさんです。

FVそうなんだ。えっと、整理しておこうか。ヴィンテージでいいんだよね。

VMそうですね、とりあえず。

1958 Korina V W/B/W/B 4PLY

1982 Korina V Heritage B/W/B/W/B 5PLY

1971 Flying V W/B/W/B 4PLY

1963 Firebird W/B/W 3PLY

1958 Explorer W/B/W/B 4PLY

1982 Explorer Heritage B/W/B/W/B 5PLY

VMうわ、ギブソンらしくない、規則性ないスペックですよ。しかも、Firebirdなんて、あの大きさで３PLYだから、割れまくってますよね、ヴィンテージの個体は。

FVまあ、これをみると、「1982Heritage Korina シリーズ」のオーナーは、是が非でもWhiteの４PLYにしたくなるね。

VMFVさんとよっちゃんのコレクションをくらべたときに、気になってたんですが、FVさんのWhiteって、３PLYですよね？

FVこれ、替えてるんだよねえ。もともと５PLYのブラックで、よっちゃんの個体が正しい。

VMじゃあ、今回はこれもWhite ４PLYで復刻してくれるんですか？

FVおいおい、Korina Vのハンドメイド特集だよ。脱線しすぎだよ。(笑)

VMじゃあ、ハンドメイド製作のベースになる、ハンドメイドをクローズアップして後編に続くってことで。