デラックスな奴ら 中編
VM (Vintage Maniacs)レスポール・デラックスのハンバッカーって、正式名称ご存知ですか?
FV (Fukazawa Vintage Club)えっ?「Mini-Humbucking Pick UP」じゃないの?
VM僕も、ずっと最初から「ミニハム」って商品名だと思ってました。
FV・・・・・ということは、違うって事だな?
VMね、さすがのFVさんも、「あまりにも頻繁に使われている言葉」って、疑わないですよね。
FVじゃあ、カタログ見てみるか。
VM例えば、このリーフレットですが・・・・。
FVお、これはフルカラー印刷でボックスセットになってたヤツだね。
VM脱線していいですか?僕、このリーフレット、1セット欲しいんですよねえ。FVさんは店頭ディスプレイボックスごと、沢山もってるでしょ?ダメっすか?
FV閑話本題で紹介したリーフとボックスだろ?
閑話本題
2018.12.28
VMこれこれ、このカラー・リーフレット。
FV眺めているだけで、ワクワクする70年代のギターが満載だね。
VM1セットくれたら、Vintage Maniacsで復刻しますよ。
FVほんと?信じちゃうよ(笑)
VMで、「ミニハム」って呼び方なんですが、パンフには普通に「Humbucking Pick UP」って書いてあるだけなんですよね。
FVそっかあ。この話、竹上さんがレッド・スパークルのデラックスを持って遊びに来てくれた時にも、ちょっと話題になったなあ。「いつからミニハムって呼んでるんだろう?」って。
レスポール・デラックス - やみクロ“トンデモ発見伝” クローズアップな日曜日 with Takeさん (前編)
2021.4.30
VM当時のカタログで、「Mini Humbucking」という表記が無いか、チェックしてみましょうよ?
FVこれはどうかな?
VMやっぱり、「Two chrome plated Gibson Humbucking pickups」ですね。
FVこっちの白黒パンフは?
VMこんな感じで。やっぱり「Humbucking pickups」ですわ。
VM80年代の古い雑誌広告を見ていても、すでに「ミニハム」って書いてますから、多分誰かが言い出して普及したんでしょうねえ。ゼマイティス記事の岩撫さんあたり(前編参照)かな?
FV想像であれこれ言えないけれど、製造メーカーが出している公式なカタログで、当時は「Mini」という単語が無いんだから不思議だ。
VMFVさんが纏め直した「工場の出荷実績リスト」を見ていて色々発見しましたよ。
FVじゃあ、順番に見ていくか。
VMまずは、一番に目を惹くのは「Les Paul Deluxe」という品名の出荷実績があることですね。※1の部分です。スペックの記載がないので、「どんなDeluxe」だったのは不明。
FV1978年にまとまって出ているから、「Pro Deluxe」の可能性はあるな。
VMこのモデルですね。正面からみると、「お、68~69のLP Standardだ!!」って興奮するわけですが・・・・。
FV裏からみると、ネックが白っぽいので「あ、メイプルネックのPro Deluxeか」と。
VMまあ、メイプルネックが悪いっていうことでは無いんですが、マーケットの評価でいうと、だいぶ差がありますね。
FV中古市場の価格をくらべると、Pro Deluxeは158,000円。
VM一方で、StandardのP-90は398,000円かあ。だいぶ差がある。
VMここに掲載されている、ピックアップリングの周りにクリーム・リングが貼られているバージョン、大好きなんですよねえ。
FV現行のDeluxeを70年代風にチューンナップするのも、楽しそうだ(笑)
VMまあ、それにしても、70年代初期のDeluxeは、1990年頃は手頃な中古価格でしたね。
FVそれがさ、広告切り抜きをずっとチェックしていると、90年代後半になると、市場に出なくなるんだよねえ、デラックスは。
VMそもそもが、10年間で35,520本も生産・出荷したモデルですから、もっと頻繁にお目にかかっても良さそうなのですが、どうなんでしょう。
FV基本的なスペックはスタンダードと同じで、ピックアップが異なるだけで随分と安い。お買い得なモデルだと思うよ。
VM誰かが大量にコレクションしているのかな?あるいはフルサイズのハンバッカーに改造されているとか。
FVシッピング・トータル(出荷実績)を見ていて、気になったのは「Sparkle Red」と「Blue」だな。レフティがそれぞれ2本と1本しか生産されていない。
VMFVさん、お兄さんの形見で持ってませんでした?
FV兄貴が持っている写真は見たことがあるけど、現物は見たことないな。
VMスパークル・カラーって、それこそ「滅多にお目にかかれない」ですよ。
こんな感じで、近年はマーケットの価値も右肩上がり、なかなかリーゾナブルな価格でお目にかかれなくなったマホ・ネックのデラックス、皆さんも手に取る機会があったら、ぜひとも「岩撫安彦さん絶賛」のウーマン・トーンを体験してみてくださいね。
あと、1990年の広告ページをめくっていて、ちょっと「欲しいモノ」を見つけて脱線してしまったので、ご紹介しますね。
次に読むなら
掲載されている文章および画像の無断転載・引用(ソーシャルボタンは除く)は固くお断わりいたします。
関連する記事
Vintage Maniacs Shopのおすすめアイテム
Vintage Maniacs Slim Leather Strap
1950年代、レスポールのケースキャンディーとして同梱されたレザーストラップは、秀逸なインダストリアル・デザインで、今なお普遍的に愛される、スリムストラップの原型となったマスターピースです。Vintage Maniacsでは、ステッチ・ビーンズパッド、ブラスステイ、ストレートレザーを高級素材で再現しました。フランスの高級ハンドバッグ向けサプライヤーから調達した美しいヌメ革を使用し、スタンダードSB、スタンダードGT、カスタム用に3種類準備いたしました。素材忠実に復刻しています。ノスタルジックな香りとルックスで、貴方のヒスコレ・ブラウンケースのポケットを彩ってください。
ショップで見る