Gibbons SGV - SG Goddessのリインカーネーション

「ビリー・ギボンズがとにかく好きだ!」ということで、今回はGibsonのSGをベースに、オリジナルGibbonsモデルをカスタマイズ。ビグスビーを搭載したフライングVヘッドのSGをご紹介します。

ビリー・ギボンズがとにかく好きだ!

ビリー・ギボンズのカスタムギターは、いつでもステージ映えする、アメリカンなアイデアのかたまりだと思います。以前、Gibsonがプロモーション目的で限定生産したMAPギター(北米大陸シェイプ)を紹介しましたが、ビリーは「テキサス州バージョン」をギブソンに作らせてしまいました。

他にも、サンダーボルト・シェイプのコリーナギター(Made by Kurt Wilson)や、フライングVヘッドのSGなど、とにかく目立つギターが似合う人です。私も変形ギターが大好きですが、なかなかビリーさんの足元にも及びません。

それでも「ビリー・ギボンズがとにかく好きだ!」ということで今回のチューンナップは、「GibsonのSGをベースに、オリジナルGibbonsモデルをカスタマイズ」することにしました。

ゴテゴテ凝らずに、インパクトを追求

ドイツのPORSCHEチューンナップ・メーカー「RUF」や「Kremer 」のように、本家では手間暇かかりすぎてなかなか制作できないワンオフモデルを目指します。例えばこんな感じ。シャープヘッドやスプリットヘッド、ヴァイブローラにエボニーブロック、ダブルPGとか。なかなかCoolでしょ?

ベースになるSGは、メナスや…

サイドウェイヴァイブローラ付きStandard…

SG Goddessが候補でしたが…

ボディのカラーリングの美しさと、奇抜さで「Goddess」にしました。もちろん「Gibbons」のロゴもカスタムメイドです。今回は、クロームメッキのレイズドロゴと白蝶貝のロゴを準備しましたが、これは最後まで迷いました。

3週間あれこれと迷って決めたスペックは次のとおり。あまりゴテゴテ凝らずに、インパクトを追求しています。

  1. ビグスビー搭載
  2. レイズドロゴ
  3. フライングVヘッド
  4. クルーソンペグ

では、製作工程を下の動画(音声が流れます)でご覧ください。ワクワクします!

Gibbons SGV-Standard

いかがでしたか? こうして完成したのが、Vintage Maniacs Tune-up 「Gibbons SGV-Standard」です。

ヴィンテージと並べても、デザインの違和感がないですね。

オレンジ色のヴィンテージ・ストリング・ボックスが可愛い。

燦然と輝くクロームのレイズドロゴ
シンプルなヘッドバックに、軽量Kluson
ヴィンテージタイプのスタンプシリアル

コンビネーションブリッジなので、テールピース下の広々したスペースがあります。そこには、ビグスビーを配置。

EBベースをスプリットヘッドにしたり、フライングVをバナナヘッドにしたり、イマジネーションが膨らみます。Vintage Maniacs Fanの皆さんは、どんなGibbonsモデルを思い浮かべますか?

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