パーツボックスをひっくり返す テールピースおさらい Part Ⅱ

前回のPart Ⅰに続くテールピース特集。シェイプや個体差など、年代ごとの特徴をクローズアップ写真で見ていきましょう。

VM前回のPart Ⅰでは、出だしが「70年代レスポール・カスタム」だったのに、ゴールドのテールピースにはまったく触れずに、勝手に68GTに話題がズレるあたり、さすがですね。

FVいや、君がクロームのアルミテールピースで改造したいって言いだしたんだろ?(笑) あとでちゃんとクローズアップするからさ。

VMで、結局二人とも嫌いじゃない話題だったってことですよね、GTは。

FV68GT、71GT、82GT、それぞれに特徴ある復刻だったから、チューンナップするとしても語り甲斐があるね。

68年クロームのアルミテールピースと、イモネジ付きの比較。

ハンドメイド感が薄れて、画一的なシェイプになっているのがわかる。

2本のシェイプを比較してみると、50年代にくらべて個体差が少ない。

50年代と60年後半。50年代はエッジが随分と丸い。

ニッケルメッキの50年代イモネジ付き。

裏側のライナー跡を比較。左がヴィンテージ。

VM50年代のニッケルと60年代のクロームで大きくシェイプが異なるのは、VMでも「折につけ」触れてきました。テールピース関連の記事を総括整理しておきましょう。

FVはじめてのテールピース特集が2016年のこの記事だね。54年のテールピースのアンカーが薄いって話題。

55年以降と大きく異なる54レスポールのテールピース

55年以降と大きく異なる54レスポールのテールピース

2016.7.1

VMそのあと2017年に、「機能美の頂点」というタイトルで、テールピース同士をぶつけた「カリンカリン・サウンド」やグラインダー跡をクローズアップしました。この時は、フカビンYouTubeでも動画配信して、Hさんからメッセージをいただきましたね。

ギブソンのアルミテールピース - 機能美の頂点

ギブソンのアルミテールピース - 機能美の頂点

2017.8.5

FVそう、配信終わってすぐにHさんから。びっくりしたよね。「僕もココイチのスプーンで叩いてみます」って。

VMいま、その動画は公開してないから、「ココイチ」って、わからない読者が多いと思いますよ。

FVそれは「イマイチ」だな(笑)

VMちょっと余談ですが、同じテールピースでも、ステアステップ・テールピースについて2回特集しています。

ヴィンテージ・ギブソンのコンペンセイテッド・テールピース

ヴィンテージ・ギブソンのコンペンセイテッド・テールピース

2016.5.20

ライトニングバーブリッジでオクターブ調整を改善

ライトニングバーブリッジでオクターブ調整を改善

2018.3.16

FV60年代のJrやSpecialオーナーで、「ピッチ合わないなあ…」と感じていた人達には朗報だったろ? ライトニングで解決。しかもルックスはヴィンテージっぽいまま。そして今回の特集の前哨戦「60年代後期のアルミテールピース - ディスコンから復刻へ」では、デッドストックの個体も紹介した。

60年代後期のアルミテールピース - ディスコンから復刻へ

60年代後期のアルミテールピース - ディスコンから復刻へ

2018.4.27

VMメッキの剥がれ方にフォーカスした2018年の回も見応えありました。

ヴィンテージ・アルミテールピースの特徴 - 剥がれるメッキとライナー跡

ヴィンテージ・アルミテールピースの特徴 - 剥がれるメッキとライナー跡

2018.7.6

FV最近のメッキ技術は品質が良すぎて、こんな風合いにならないというサンプルだ。

VM当初のテーマの「ゴールド・アルミテールピース」のクローズアップをお願いします。

FVパーツボックスをひっくり返したついでにね(笑)

50年代とはメッキの厚さと色が随分違うけど、それなりにヴィンテージっぽい厚めのメッキの68年アルミ。

穴の加工にも個体差が少なくなり、ハンドメイド感が薄れている。

クロームも基本的に同じシェイプ。大量生産っぽさが滲み出る。

VMいかがでしたか、テールピース特集。

FVちがうよ、タイトルが(笑) 君がパーツボックスをひっくり返してテールピースをバラまいたところから、アーカイブとクローズアップになっちゃったんでしょ?

VMでもまあ、振り返りにはちょうど良かったって事で(笑)

FVそのほかにも、ケースから出てきたテールピースを紹介しておくよ。

VMアーカイブと重なっている個体がありますが、ご容赦くださいね~。

レア中のレア、ゴールドのコンペンセイテッド・ブリッジTP。

折れても、「いつか使えるだろう」と思って、大事にとってある。

コンディションの良い50年代ニッケル。かなり手作業仕上げ。

他にも、あれこれ雑多な小物が入ってます。

 次に読むなら

GibsonのABR-1を時期ごとに比較
ギブソンがABR-1ブリッジをノンワイヤーで復刻したのは画期的でした。ヴィンテージから現行まで、いろいろな仕様が存在するこのパーツを深くチェックしてきます。

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