英国製ゴードンスミス・ギターとメロディーメーカー

メロディーメーカーは60年代の発売当初から今日までギブソンのベーシックなモデルとして、北米のみならずヨーロッパやアジアでも幅広く受け入れられています。英国製のゴードンスミスもメロディーメーカーへのオマージュともいえるボディデザインとパーツレイアウトで、カスタムギターからは一線を画したギターです。

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メロディーメーカーは60年代の発売当初から今日までギブソンのベーシックなモデルとして、北米のみならずヨーロッパやアジアでも幅広く受け入れられています。英国製のゴードンスミスもメロディーメーカーへのオマージュともいえるボディデザインとパーツレイアウトで、カスタムギターからは一線を画したギターです。

まず目をひくのは、ダブルカッタウェイにおしりがボテっとした左右対称のデザインでしょう。60年代のサンバースト・メロディーメーカーと酷似したアウトラインになっていますね。

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このギターは2ピックアップに改造されており、フロントがシングル、リアがハムバッカーというちょっと変わったレイアウトになっていますが、通常モデルは1ピックアップです。一見ヴィンテージ・ギブソンをリフィニッシュしてナチュラル塗装を施したような、なんともいえないハンドメイド感があります。

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ヘッドストックはオリジナルデザインですがレスポールのようにフルサイズなので、両側のハリが無いメロディーメーカーよりも大ぶりで安定感があります。

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ピックガードはメロディーメーカーというよりはレスポール・ジュニアのようで、アッセンブリーが載らないタイプですからメンテナンスはしやすそうです。

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このギターはフロントにシングル・ピックアップを増設しています。

ボディサイドの滑らかなカーブを見てみると、メロディーメーカーそのものですね。

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ネックジョイントは比較的スムーズなヒールカットになっていて、ここはヴィンテージ・ギブソンのメロディーメーカーと大きく異なる部分です。つまりメロディーメーカーのように左右に張り出した頑丈なジョイントではなく、SGやチェリーレッドのメロディーメーカーのような処理です。

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ヘッドストックの大きさの違いがわかります。

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角度を変えてみましょう。ヘッド側から見ても、カッタウェイやボディサイドは双子のようです。

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バックプレートはこじんまりとしていて、2V2Tにするには狭そうです。

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サイドジャックは使いやすそうです。メロディーメーカーのデザインから一歩改良されていました。

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ともすればSGやレスポール・ジュニアの影に隠れてしまいがちなメロディーメーカーですが、こうして実用性のあるデザインとして引き継がれているのを見るとうれしくなります。

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最後に英国の工房の様子が見られる動画をご紹介します。

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