取り付けられたピックアップカバーを簡単に外す便利ツール

「取り付けられたハムバッカー・ピックアップのカバーは、どうすればキレイに外せますか?」という質問が結構あります。個人的な方法ですが一番簡単でキレイにできる、ハンダゴテ不要の外し方をご紹介します。

ソウブレードとハンダゴテ

Vintage Maniacsで販売が開始されたアルニコ・マグネットⅡ~Ⅴのセットですが、「取り付けられたハムバッカー・ピックアップのカバーは、どうすればキレイに外せますか?」という質問が結構あります。オーソドックスには、ハンダゴテで盛り上がったハンダ部分を熱して外そう…となりますが、(1)ハンダがピックアップカバーとベースプレートの間に入り込んで、うまく取れない。(2)時間がかかると熱でピックアップ全体とマグネットが熱くなる。など、あまりお勧めできません。うまく外れずに力づくでこじ開けると、こんな感じで大事なピックアップカバーのサイド部分にでこぼこの痘痕を作ってしまい、取り返しがつきません。

でこぼこになったピックアップカバー

外す際に失敗したピックアップカバー

今回は、個人的な方法ですが一番簡単でキレイにできる、ハンダゴテを使わない外し方をご紹介してみます。

MAXX社のPull Out Saw Blade

愛用しているのはMAXX社の「Pull Out Saw Blade」です。私は#44315を使っていますが入手しやすいものでよいと思います。

作業自体はいたってシンプルで、カバーとベースプレートの隙間に刃をいれてゴシゴシとハンダを切っていきます。

ピックアップカバーのハンダをカットする

ギブソンのピックアップカバーに使われているハンダは、比較的やわらかいグレードのものなので簡単に切れます。

ピックアップとカバーの隙間にブレードを入れる

切断されたハンダ

これぐらいで「ペチッ」という音がしてハンダが切れます。カバーを手でずらして、ハンダが切れたのを確認できます。

ピックアップからカバーを取り外す

ハンダを切る際、なるべくカバーとベースプレートの隙間をなぞるように切って、ベースプレートに傷をつけないよう注意します。

キレイに切れたハンダ

ピックアップカバーの内側も外側も外傷がなくキレイですね。

外傷がなくキレイな仕上がり

ピックアップがオープンになるとベースプレートとボビンの間にマグネットがのぞいていますので、ベースプレートのネジを少しだけ緩めたらマグネットをスライドさせて抜き取って、別のマグネットに交換します。

露出したハムバッカーのマグネット

いかがでしょう。事前にブレードの使い方を不要なプラスチック・プレートなどで練習してからトライしてくださいね。

ハムバッカー・ピックアップの裏側

ブレードのアップ

今回のブログで紹介したブレードの予備(3種)がございますので、ご希望の方に有償頒布させていただきます。詳細はVintage Maniacsのショップをご覧ください。

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