Spragueコンデンサー解体新書 - 知ったかぶりの巻 (後編/徹底測定)

「Sprague Bumblebee」にクローズアップするシリーズの後編は、「Black Beauty」も含めて容量を徹底測定。ギブソン・ファクトリーのレフトオーバーや、古い電子オルガンに使われていた個体などを細かくチェックしていきます。

バンブルビーの種類

手元にあるのは、①60年代の電子オルガンなどに使われていた個体(両端が短い)、②ギブソン・ファクトリーのレフトオーバーで搭載前のもの(片側が長い)、そして、③デッドストック(両端が長い)です。なおバンブルビーにも2種類あり、サンバースト・レスポールに搭載されていた個体は、片側の線の根本にCAPが付いています。構造的には後年のものと少し異なるらしく、どのあたりが違うのか、レントゲン写真を撮影している北米のマニアもいます。

①電子オルガンに使われていた個体

では、まず①のオルガンの基板から外したものです。

0.029~0.034μFでした。

②Gibsonファクトリーのレフトオーバー

次に②の未搭載ですが、片側が短い個体です。

0.026~0.030μFです。何個か数値の大きなものが混ざっていました。

③デッドストック

最後に③のデッドストック(New Old Stock=NOS)です。

ブラックビューティー

個人的に見た目が好きなのはブラックビューティーで、クラウンインレイの65GTや68GTに、このキャパシターが搭載されているのを見ると、何となく身震いします(笑) しかもネーミングがCoolです。

このSprague Black Beautyには、「SPRAGUE」の文字フォントが異なるバージョンがいくつかありますので、そのあたりも気にしながら測定値を見てください。

「0.022」ドンズバの個体もありますね。

ここまでは、普通に測定しました…的な感じで、あまりVintage Maniacsっぽくないので、手元にあるブラックビューティーを片っ端から測定しました。赤ハチマキの無いブラックビューティーのバージョンですが、分解したら中身はまったく同じでした。

200個以上を全部測定しましたが、代表的な28個の数値をご覧いただきます。

お楽しみいただけましたでしょうか。意外にデッドストックでも結構な個体差がありますね。

最後になりますが、デッドストックの赤ハチマキとの比較、そしてハチマキ無しのマーキング(〇の中の文字)をご覧いただきます。

【おまけ】解読不能な記号

ご存知の方がおられたら、ぜひ教えてください!

 次に読むなら

カラマズーの冶具 Part 3 - バンブルビーのデッドストック
今回はカラマズー工場のレフトオーバーパーツの中から、デッドストックのバンブルビー・コンデンサに注目。「P」や「2」の刻印のバリエーションをご紹介。さらに60年代後半から70年代に採用されたポジションマーク用の板材も見ていきます。

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