音の本棚 - 『Vintage Guitar Magazine (VGM) First, Last, Burst』
今回の音棚(音の本棚)はVintage Guitar Magazineに掲載された「First Burst」と「Last Burst」に注目。また同誌の広告ページに載っているギターのオークションについてもご紹介します。
目次
ギターのオークション
VM (Vintage Maniacs)タイトルかっこいいですね。ラップの歌詞みたいに韻を踏んでますよ。
FV (Fukazawa Vintage Club)「ファ~スト、ラスト、バ~スト」か。そうだね。偶然思いついたんだけど、Coolかも。
VM「韻を踏む」って、英語では「Rhyme(ライム)」って言いますね。例えば「Super duper(ス~パ~、デュ~パ~:超すげー)」や「Nitty gritty(ニッティ~、グリッティ~:核心部分)」という具合に、終わりの音が似ていてテンポが良い言い回しですよね。
FVそういえば、Nitty Gritty Dirt Bandっていうクールなカントリー・ロックのバンドがあった。「ニッティ~、グリッティ~、ダート、バンド」って2回続けて韻を踏むのが、なんとなく アメリカっぽかったね。
VMあ、ちょっとちょっと。これ、ジョージのバーストですか? 聞き捨てならないなあ。オークションに出品されているなんて。
FVこれはファンにとっては「どれだけ出しても欲しいギター」だったろうねえ。これをVGMに広告で出している「Heritage Auctions社」は、1976年にSteve Ivyという人がダラスで設立した多国籍的オークション会社さ。
VM調べてみると、特に楽器に限らず幅広く扱っていますね。
FV『What every silver dollar buyer should know (Amazon)』っていう著書があるくらいだから、もともとコインのオークションハウスかな?
VM本題に入る前に、ちょっと広告を見てみましょうよ。
FVお、バーストが出てるね。$218,750で落札されたそうだ。
VMそれって高いんですか、安いんですか?
FVこちらのバーストは…
FV35万ドルと30万ドルか。2019年だ。
VMやっぱり、ショップに買い取ってもらうよりもオークションハウスで手放すほうが、世界のコレクターやバイヤーが対象なんで良い値段がつくとか?
FVまあ、一概に言えないだろうし、ギターを買うってのは、お店とのコミュニケーションの楽しみとか、一連の行為だから「高い・安い」では評価できないなあ。
VMと、いいつつも、こんな広告を見せられたらヨダレでちゃいますよ(笑)
FVオープニング・ビッドって書かれている値段は、オークションのスタート価格さ。ここからどれぐらいの値段になるかが、持ち主にとってはハラハラ・ドキドキ。
VMFVさんとしては、1978年のDEANが気になってるんではないかと(笑)
FVほかにも、D45とかとてつもない価格が。
VMここに「Consignment」って書いてあるのは、なんですか?
FV「委託品」っていうことだから、訳せば「オークションに出品を委託する人への期限告知」だ。
VMへえ、けっこう誰でも委託できるんですね。
FVでも現物を事前に提示しなければいけないから、保税で米国に持ち込んで、売れなければ持ち帰るとか面倒な気もする。日本に現地法人があって代行してくれるとか、便利に
なれば別だろうけど。
VM日本には、一般参加自由なアンティーク・オークションってありますか?
FVなじみ深いのは「毎日オークション」かな。でも、絵画や版画、陶芸品、ジュエリー、時計などと書いてあって、エレクトリック・ギターとかまで取り扱っているかは…。
VMギブソンやフェンダー、マーチンのヴィンテージと呼ばれる時期のギターは、それこそこの数年で随分と動産価値が増えていますから、近い将来はサザビーズやクリスティーズ、
Bonhamsなどが進出してくるかもしれませんね。
FVニール・ショーンのバースト、オークションに出てるけど、無茶苦茶かっこいいね。
VMということで、最近は価格入りのショップ広告がめっきり少なくなって、読み手としてはマンネリ気味だったVGMですが、オークションのアイテムを記事で紹介している時は興味津々で読み応えありますね。
FVミック(テイラー)のバーストも、なかなかカッコいいよ。
First, Last, Burst
VMで、話はタイトルの「First, Last, Burst」に、やっと辿り着きますが(笑)、どれが「First」でどのあたりが「Last」なんでしょうか。
FV久しぶりに本棚を整理していて、表紙が「Burst」のVGMをならべて見たら、なんと「First Burst」と呼ばれるレスポールと「Last Burst」とされるギターが掲載されていたんだよ。
VMうちゃ~、これは「知る人ぞ知る、でも、知ってる人は知ってる」っていうビックリです。
FVまあ、とくに「First Burst」と呼ばれる個体は、センターオフの3Pトラメで、「ゴールドトップから移行してスグのサンバーストかも」と思わせる「説得感」がある。
VMこれだ!!って感じ(笑)
FVこれだ!!!!!(笑)
FV シリアル「83087」シュールだね。
FVそういえば、 70年代のスタンダードとかデラックスにも3Pがあった。
やみクロ - レスポール・デラックス (前編)
2020.7.10
レスポール・デラックス - ヴィンテージの息吹を残す70年代ギター
2016.10.7
VMそして、「Last Burst」はバリトラです。
FV他の雑誌でも紹介されているギターだけど、シリアルナンバーやシッピング履歴から、これが最後のバーストってわけか。
VMちゃんとVGMの記事を読んでから発言してくださいね。違ったらどうするんですか(笑)
VMで、このおっちゃんは?
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