音の本棚「リッチなWeekend」B.C.Richと共に (中編)

前編に続くB.C.Rich特集の第2回。工場というより工房という感じの製作現場が掲載された、1978年製のリーフレットをご紹介します。

VM (Vintage Maniacs)久しぶりのB.C.Richですね。なんでまた引っ張り出してきたんですか?

FV (Fukazawa Vintage Club)最近、Ricoのベースを手に入れる機会があってね。あらためて「良くできているなあ」って。

VMで、弾き比べてたんですか。

FVいや、まあ、あんまり弾かないんだけどね。

VMそういえば、おととしお邪魔したときに、ヴィンテージ・イーグルのピックアップカバーを缶スプレーでペイントしてましたけど、もしかしてこれですか?

FV君は、人が見られたくない、そういう端々のことをよく覚えてるね。

VMえへへへ、そんな褒めなくても。

FV褒めてないよ、ただの感想だよ(笑)

VMうまく仕上がってるじゃないですか。

FVいや、実はあの日、風がつよかったろ? 黄砂みたいなのがいっぱいついちゃって…。

VM僕は花粉症もあるんで、危険な季節です、4月は。

FVで、見事にブツブツになっちゃった。

VM結果的には、またお知り合いのレストーラーさんに、お手数かけたわけですか。

FVまあ、最初からお願いすればよかったって反省してるけどね。

HI-Aのイメージを再現してみたイーグル
美しい木目は、B.C.Richの真骨頂

VM前編でカタログの紹介をしてましたが、このリーフレットはめずらしいですね。

FV自慢の一枚だな。本当に初期だと思う。工場というより工房という感じの製作現場が写っていて、心躍るよ。

VMシーガルのボディ、萌えますね。

FVB.C.Richといえば、ダブルクリームのディマジオ!っていうイメージが強いから、コアボディに搭載されたデュアルサウンドは、まさに「ブロンド美女と野獣」って感じだ。

VMその例え、よくわかります。

FV……?ほんと?

VMでも、北島さんのモッキンバードは「音棚」なのがわかりますけど、今回はどちらかというと「俺スキ※1」か「やみクロ※2」って感じですね。

※1:FVさんが個人的にこだわりをもっている、ちょっとニッチで「好き」なギターを紹介するシリーズ

※2:普段あまり気にしていないパーツを含めて、クローズアップレンズでディテールを深堀するシリーズ

FVB.C.Richのパーツって、自社製やカスタムオーダーっていうのがなくって、クローズアップしても概ね市販されているペグやピックアップ、スイッチ類が多いから…。

VM蘊蓄の見せびらかし場がないってわけですか。

FVまあ、悪く言えばそんなところかな(苦笑)

VMカタログには、クリームのHI-Aが出てませんね?

FVあれ? 載ってなかったっけ。記憶違いかな。

バリエーション豊富なラインナップはハンドメイドの真骨頂
一番右のモッキンバードは、コントロール類がシンプルなレイアウトだ
真ん中の2本は、同じピックアップでも左右逆のレイアウトになっている。カスタマーからのリクエストだろうか

VMフレイムコアとか、惜しげもなくガンガン使ってます。ウクレレが何本も作れそう。

FVコアっていえば、たしかにKamakaやKoalohaのウクレレを連想するね。今では大型家具をほとんど見なくなった、貴重なハワイ原産の木材だよ。

VMそれをソリッドボディにガンガン使えちゃう時代だったってことですよね。

FVハワイ州の輸出規制も昨今ほど厳しくなかったんじゃないかな? そういえばハワイのリック(Rick Owen Jones:カイルア在住のゼマイティス友達で、アグネス・ラムの同級生)が、現地で出会った当時、「コアは、ハワイ語で勇気とか戦士っていう意味なんだ」って教えてくれたなあ。

VMうひゃ~、このリーフレット1978年製ですか。かなり初期ですね。

FVピンの頭が赤いのが、かっこいいらしいぞ。コレクターの人達の間では。

VMいちど、ちゃんと勉強したほうが良さそうですね。むやみに持っているだけじゃなくて。

FVそういわれると身も蓋もない…。

Los AngelesのValley Boulevardに拠点を構えた当時のB.C. Rich。「BC Rich」ではなく、「B.C.Rich」という具合に「.(ドット)」が入る。

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