ギブソンSGスペック比較 - 鼻血レッドとキャラメルキャンディ
SGはギブソン・ソリッドギターの長い歴史にあって、延々と製造され続けたモデルのため、数限りない仕様変更を繰り返し、カスタムメイドもあったりとコレクター泣かせなギターです。今回はトフィーブラウンのSGとチェリーレッドのSGをならべて、細かなスペックの違いを見ていきます。
SGのケース撮影のはずが、結局トフィーブラウンのクローズアップにまで続いてしまいました。せっかくなので、トフィーブラウンとチェリーの違いもご紹介しておきましょう。トフィーがキャラメルキャンディなら、チェリーレッドはさしずめ梅干しっていうか、Dr Pepperっていうか、まあ日本のさくらんぼではないですね、正直。私見で命名するならば、鼻血レッドとか。アメリカンチェリーのカラーはドンズバです。
ネックのジョイント部分は、60年代後期なので、12Fに向けてデローンと伸びたロングバージョンです。盛り上がり部分が薄いので、弾きやすいのはこちらですね。
ヘッドのロゴは、チェリーの個体はオープンオーで60年代までのスペック。マニア的にはこちらをリアルヴィンテージとか呼んでいた時期もありましたが、今では70年代も貴重なヴィンテージになりました。
ならべてみると、ヘッドストックのシェイプは60年代後期の方が若干太目。メタボっぽいです。
余談ですが、チェリーのSGはシリアルの頭が007です(笑)
もちろん60年代はナット裏のボリュートもありません。スリムなルックスです。
SG好きには当然のような特徴ですが、意外と知られていないピックガードの厚み。60年代はワイドテーパーといわれ、ホワイトのプライ部分が分厚く、まあ私的にはかっこいいんですよ。ギブソンには、このあたりまで復刻してほしいですね。
いかがでしたでしょうか。ハードケースを観察するつもりが脱線して、SGのスペック紹介になってしまいました。SGはギブソン・ソリッドギターの長い歴史にあって延々と製造され続けたモデルのため、数限りない仕様変更を繰り返し、カスタムメイドもあったりとコレクター泣かせなギターです。いつかギターショーなどのイベントで「SGマニアの展示会」とかやってみたいですね。どーですか、みなさん。
70年代の店頭配布カタログに掲載されたSGをご紹介します。カスタム、スタンダード、ジュニアは良いとして、なぜかメロディーメーカーがラージヘッドです。
カタログを製作し終わってから、本社で「やっぱコストダウンできるからヘッドストックはスリムにしよう」とか、適当に会議で部長が発言して「はあ、まあ、そんならそれで…」みたいな現場の課長は課長で主体性のない感じ…まさに70年代のギブソン社そのものじゃないの?(笑)だから好きなんだなあ、この時代。
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