やみクロ・ゴールドトップ - 結構知らなかった事(後編)

やみクロ・ゴールドトップの後編は、特徴のあるコントロールキャビティやP-90ピックアップに使われている紙テープなど、よりマニアックな部分にクローズアップ。普段あまり見ることのない、ヴィンテージ・レスポールの内側をじっくりとご覧ください。

今回もゴールドトップをクローズアップ

VMやみクロ・ゴールドトップ 前編 」の、「バンドAのギタリスト B.W.さん」って誰ですか?

FVバラさないよ、昔の話なんだから。

VMあ、わかった。その人、しょっちゅうレッドバンクスの店に来てましたよね。

FVそうだね、Bulletinにも登場してるし。(※レッドバンクスにあったヴィンテージギターショップ Guitar Traderの発行していたBulletin)

VMで、後編って、どのあたりをクローズアップするんですか?

FV「やみクロ(やみくもにクローズアップ)」といっても、見てくれている人たちが興味ない部分まで拡大してもね…。

VM前編で、すでに相当「関係ない人には興味ない」ネタだと思いますけど。

FVそうかなあ…(汗)

特徴的なスイッチ・コントロールキャビティ

VMじゃあ、ここどうですか? トグルスイッチのバックプレート。

FV特徴的なので、覚えておくと役に立つかもしれないね。プレートの取り付けがずれているのは個体差があるとして、キャビティが丸くないんだよね。

VMそうそう、いつも気になりますよね。なんとなく「うにゃっ」ってなっている。

FVまあ、全部の個体が同じように「うにゃっ」てなってる訳ではないが、生産ラインで冶具使って加工しているから、ある程度の「クセ」は残るね。

VMそれって、コントロールキャビティの「ここ」の「ここ」とかですね。

FVそれじゃわからんだろ、読んでる人。「ここ」の「ここ」とかだよ。

VMなんか、放送禁止用語ばかりの映画『Movie 43 』みたいなセリフまわしになってきました。もうちょっとアカデミックに解説してください。

FVじゃあ、それぞれのパーツを見ていこうか。

バレルノブ

VMまずはノブ。まあ、これ以上でもこれ以下でもないですけど、バレルタイプのオリジナルをじっくり見る機会は少ないです。萌えますね。

FVわかっとらんな。萌えるってのは、表面からの視点じゃなくて、もっとなんていうか内なる部分を覗くようなこういうアングルとか、普段見れないところを垣間見るクローズアップじゃないのかな?

VMはいはい。そういうことで良いですよ。普段見れないっていう視点では、やっぱりピックアップキャビティの加工とか、なんかパーツの裏側っていう部分を見たいですね。

P-90ピックアップ

FVこれ、どう?

VMP-90のメタルベースですね?

FV違うよ、紙テープ。

VMむちゃくちゃ貴重なショットですよ。久留米のおばあちゃん家の縁側にあったハエトリガミみたいで、テクスチャーが懐かしいなあ。

FVあれ? 君の実家は久留米じゃないだろ?

VMあ、すみません。はずみで言ってみただけです。

FVニュアンスが伝わればいいけど。

インプットジャック

VMインプットジャック付近。右と左のネジ穴、ちゃんとセンターが取れてなくて、ずれてますよ。

ピックアップキャビティとボディの木目

FVインプットジャックにくらべると、ピックアップキャビティは加工精度も位置も、随分とキッカリしていて安心して見られるよ。フロントピックアップがネックエンドに直付けだ。

VM木目も綺麗ですね。

FV最後はスタッドのクローズアップと、ノブの「8」を見て締めくくろう。

VM今回の画像は、ぜひパソコンの大きな画面でも見てほしいですね。ぜひとも。

やみクロ・ゴールドトップ(前・後編)を終えて

VMこのシリーズはクローズアップの画像が多くて、けっこう目がきついですね。

FV画面を覗き込みながらだからなあ…特に君はスマホだから見えにくいだろう。

VMまだ老眼じゃないからなんとかなりますけど、FVさんは近くが見えにくいんですよね? パソコンでゆっくり見てくださいよ。

FVそういえば、目が良いことで知られている「マサイ族」の若い兄ちゃんがさ、ドキュメンタリー番組の取材を受けていて、「最近iPhoneをずっと見てるから、視力が落ちちゃって…」って言いながら、30m先の視力表をちゃんと読んでたぞ。視力5.0以上だな(笑)

VM宣伝しちゃいますけど、普段みなさんにご愛読いただいているVintage Maniacsのブログが、カッコいいマガジンになったので、ぜひとも綺麗な写真をゆっくり見てやってくださいね~。

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やみくろストラトキャスター54/55 - 朋あり、近所より来たる
60年前にカリフォルニアの小さな工場で作られた2本のストラトキャスターが、5500マイル離れた東京で再会。それぞれのギターをクローズアップで見ていきます。趣味の仲間と過ごす時間は楽しいですね。

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