丸いシングルライン・クルーソン

今回は「シュリンクボタンにリビルトできる、クルーソンの丸いペグ」をクローズアップして見ていきたいと思います。バーストオーナーの方にとっては、無くてはならないリビルト用ストックでしょう。

シングルラインのインディビデュアル・ペグ

58~62年頃のレスポールや335ファンにとって、シュリンクするボタンのシングルラインは、この上ないルックスの肝ですね。

Vintage Maniacsでは、シングルラインのインディビデュアル・ペグについて、これまで3回にわたり詳細を見てきました。

クルーソン・ペグを年代別に分析 - ヴィンテージ・ギブソン編

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2015.5.3

やみくろES-335 - シュリンク・ペグボタンとロッドカバー

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2019.3.8

どんなにコンディションの良い個体で、丁寧に保管していても、ボロボロと崩れる個体のリプレイスメントには、頭を悩ませるオーナーが多いでしょう。2019年にはペグボタンのリプレイスメントにもチャレンジしました。

シュリンク・クルーソン・ペグのカスタマイズ

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2019.5.17

この記事で、「メタルの丸い(ビーンズ)ボタンを取り外して、樹脂ボタンにリビルトする」作業工程をご紹介しています。バーナーでアルミのボタンを溶かして外す荒業ですが、多くの読者から「やってみたら簡単だった」というメッセージを多くいただきました。

樹脂とメタルのシングルライン・クルーソン

今回は「シュリンクボタンにリビルトできる、クルーソンの丸いペグ」をクローズアップして見ていきたいと思います。

これは、「樹脂」と「メタル」の2種類を比較した画像です。ボタンの材質以外は、同じ「シングルライン・クルーソン」なのがわかりますね。当然、樹脂ボタンの方が取り外すときの作業工程は楽です。

さて、手元のパーツボックスには、メタルボタンのシングルラインが何セットかあります。「ポストにスリットが無いので、Fender系には流用できない」ため、長年使いあぐねていたのですが、よく考えたらボタンを付け替えるだけで、簡単に「バーストペグ」にチューンナップできるのです。

このセットには「ブッシュ」と「スクリュー」も付属していますが、スクリュー頭は50年代初期のマイナスでした。

まずご覧いただくのは、ニッケルのメタルビーンズ・ボタンです。

これはデッドストックなので、コンディションは抜群ですね。メッキのサビもガタツキもありません。初期型(左)は、ポストのてっぺんが丁寧に加工されています。「デベソ」のある後期型(右)とは、だいぶルックスが異なります。

こちらは同年代ですが樹脂ボタンのセットになります。

コンディションも良いので、クローズアップでご覧いただきましょう。

樹脂ボタンの三連は、LP SpecialやJrに搭載されていましたので、なじみ深いですが、このような独立(インディビデュアル)は、なかなかお目にかかれません。

左から「ノーライン」「シングルライン」「ダブルライン」「ダブルラインGibson」

当時のカタログに見当たらないスペックのノーライン・樹脂ボタン

次にご覧いただくのは、シングルラインよりも時代が古くなりますが、ノーラインの樹脂ボタンです。 

実は、ギブソンのラインナップを探しても、当時のカタログにこのペグが搭載されるスペックのモデルが見当たりません。フライングVかな? と思いたいところですが、コリーナVはゴールドのシングルラインですね。

この樹脂ボタンは、前出のホワイトと比べると随分と「飴色」ですが、経年変化ではなく、当初からこのスペックです。

昔はeBayで「シングルラインのクルーソン」が出品されたら、とにかく手に入れるべく努めていました。高くても150ドル前後でしたから、リプレイスメントや予備としてストックするには手軽でしたね。バーストオーナーの方にとっては、「丸いシングルライン・クルーソン」は、無くてはならないリビルト用ストックでしょう。

写真後方は、復刻シュリンクボタンにリプレイスしたシングルライン

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シャーラーのペグとギター殺人者の呪縛
W. Germany製でもレアなセンターリグのSchaller M6ペグを追いかけ続ける筆者と、ロンドン在住のSchallerマニアが繰り広げるディープな話。

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