ちょこっとピックガード「コリーナとホワイト」

「白」と「黒」ピックガードの好みと拘り

長年取り組んできた「モダーン用のホワイト4PLYピックガード」が、やっと完成しました。

3PLYのアフターマーケット製品は時々見かけますが、4PLYはあるようでなかったアイテムだと思います（笑）　というか、欲しい人がすごく限定されるので、ずっと企画しながら手を付けられていなかったのです。もともと発想の発端は、フライングVやエクスプローラーにはホワイトピックガードのモデルがあるのに、モダーンにはなぜないのか…でした。

みなさんはコリーナのギターを見ていて、無性にピックガードに拘りたくなること、ありませんか？　82年に復刻されたヘリテイジシリーズのFV・EX・モダーンのトリオでは、FVとEXに、ランダムにホワイトピックガードが搭載されています。たとえばEXを見てみましょう。

画像手前が初回ロットのクルーソンタイプ・ペグ搭載モデルで、奥のモデルは、そのあと限定生産された「Schaller搭載のCustom Shopモデル」です。

同じ時期のヘリテイジFVにも、ブラックピックガードとホワイトピックガードの両方があります。

ピックガードの好みをコレクターの方々に聞くと、「白派」と「黒派」で半々でしょうか。私はどちらも好きですが、例えば「エルボーカットのEXにはホワイト」がマッチするとか、固定したイメージはありますね。

76年のマホガニーボディEXは、ホワイト1Pピックガードを搭載していました。Guitar of the MonthのEXもホワイトピックガード（写真上段、ショートヴァイブローラ標準搭載）や、リバースVもホワイトです。

なのに、なぜかモダーンだけはブラックになっています。

ファイヤーバードも、似合うといえばホワイトですし、あまりブラックは見ませんね。　

次の画像の左は、ファイヤーバードとしてはめずらしくブラックガードをまとった50周年限定モデルです。

個人的には、ホワイトでもよかったような気がします。

お手軽に交換！モダーン用ホワイトピックガードとイカ型ロッドカバー

で、モダーンです。

筆者は、ギブソン製ヘリテイジ・モダーン（上の画像：左3本）のホワイトピックガード・バージョンは所有していないのですが、こうして並べてみると、なんだかんだいって右3本がヴィンテージっぽい雰囲気が出ています。いかがでしょう。

2011年に突如限定復刻されたマホガニーのモダーンもブラックガードだったので、当時から「ホワイトガードを載せたい」と思っていました。

なかなか4PLY 2mmの材が見つからず、着手できていませんでしたが、2022年、念願の「フライングVの4PLYピックガード復刻プロジェクト」で、思い切って板材を特注した（トン単位の大ロット・笑）ので、それを使ってモダーンにチャレンジです。　

スリムなW/B/W/Bの4層が、アウトラインをグッと引き締めています。小ぶりに見えますね。

こうして完成したホワイト4PLY・2mmのモダーン用ピックガード。せっかくなので、イカ型のロッドカバーもセットで作りました。もともとはModerneロゴ入りのベルシェイプですから、ずいぶんとヘリテイジモデルっぽくカスタマイズできたと思います。

着せ替え感覚のお手軽なチューンナップとして、楽しんでいただけれたら嬉しいです。

画像ギャラリー

ホワイトが似合うリバースV

コリーナ版　ブラック VS ホワイト

コリーナで見比べるとこんな印象です。（写真下段）

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文・写真：FUKAZAWA VINTAGE CLUB

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