永遠の憧れ - 1971 Custom Flying V降臨 (後編)
前後編の2回にわたってお届けする、カスタム・メイドのナチュラルV特集の後編。ギブソン社が70年代にNAMMショーに向けて4本だけ製作したまぼろしのCustom Flying Vを、オール・ゴールド・ヴィンテージ・パーツ搭載で復刻したカスタム・オーダー品をご覧ください。
VM(Vintage Maniacs)ずっと感じてたんですけど、70年代のナチュラル・フライングVって、なんでゴールドパーツにしなかったんですかね、ギブソン社は。
FV(Fukazawa Vintage Club)お、鋭いところ突いてくるね。たしかに、1976年に復刻されたエクスプローラーは、ゴールドパーツだった。
VMナチュラルにゴールドって似合うと思うんですよね。
VMだって、コリーナ材だと、やっぱりゴールドじゃないですか。
FVとなると、このカスタムメイドVは、かなりVM君の「琴線に触れる」スペックだな。
VMパーツが豪華ですよね。当時のSG Customから流用した、そのものな印象です。さすがに「一点もの」のコダワリっていうか、オール・ゴールド・ヴィンテージ・パーツ搭載は頑張りましたね。
FVじゃあ、細かくみていこうか。まず、ペグはKluson社のワッフルバックと呼ばれるVX-501 Goldだ。おなじパーツがSG Customに搭載されていて、クローズアップが見れるよ。
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VMGrover 102Gを搭載しないあたり、ヘッド落ち防止を考慮したニクイ配慮と思いました。
FVどう?
VMどうって? まあ、バックの「ミシガン州トラック・ナンバープレート」がかっこいいっす。
FVいや、そこじゃなくてさ…。
VMシリアルナンバーは『Vintage Guitar Magazine』に紹介された個体と2番違いの「#625652」ですね。
FV「#625654」の個体のクローズアップと比較していこうよ。
VMヘッドストック、カッコいいですね、バインディングが付くと。
FVそうだね、美しく弧を描く輪郭がはっきりと浮き出てくるね。
VMフィンガーボードのバインディングですが、なんか特別仕様っぽい、見たことないタイプです。
FV表側のバインディングは、LP Customのような7層構造。裏側は3層。
VMあとの詳細画像は、読者の方それぞれで見ていただくってことで。
FVおいおい、随分端折るね。まあ、ハンドメイドの貴重なカスタム・オーダー・ギターだから言葉で説明するよりも、「一見にしかず」ってところか。
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いかがでしたでしょうか。ギブソン社が70年代にNAMMショーに向けて4本だけ製作したまぼろしのCustom Flying Vを復刻したカスタム・オーダー品。
まだまだ、他にも「一点もの」と呼ばれるような、オドロキスペックの展示会ギターが何本か存在しそうです。皆さんも、ご自慢のコレクションで「これはレアだ!!」という個体がありましたら、ぜひともVintage Maniacs Galleryにご投稿いただければ嬉しいです。
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